気が付いたら家族で異世界に…
@potegorou
第1話 ありふれた朝のはずが
「おとー!さきー!早く起きなさい!学校に遅れるわよー!」
毎朝恒例のママの声が響き渡る。
「お願いあと五分だけ」
お約束の朝の攻防が繰り広げられ布団をはぎ取られしぶしぶ娘たちが起きだしてきた。
「『パパおはよー!ママおはよー!』」
慌ただしく朝の用意をして家を出行く娘たち
「『行ってきまーす!』」「『行ってらっしゃい!』がんばってねー!」
子供を見送ろうと玄関にママが向かう、(ガチャ)子供が玄関を開ける音がした…
何か玄関で三人で騒いでいるので気になって向かう
「どうかしたのか?」と声をかける
長女のおとが「パパここどこ?」と途方に暮れているので外に出てみると辺り見渡す限り森が…「どこだここ?」
2階へ上がり周りを確認しても木しか見えない「「…………」」皆フリーズ中
パパ 「夢でも見てるのかな?」
とつぶやくと次女のさきが私を抓った「痛い!」
さき 「夢じゃないみたいだね!」
パパ 「人で試すんじゃないよ!」
さき 「だって自分でやると痛いじゃないw」
パパ 「とりあえず家族会議ー!」
おと 「会議ってなにするの?」
パパ 「とりあえず皆リビングでお茶でも飲もうか…」
リビングに集まり落ち着いて現状確認した、水、ガスはダメ、電気は太陽光と蓄電池が有るためか電気だけは生きていた。
パパ 「ママ食べるものはどんな感じかな?」
ママ 「昨日買い物に行ったから切り詰めれば2週間はもつかな?」
おと 「学校はどうするの?まさかいかなくていいの?」
ママ 「行きたくても行けないから休みね、先生に連絡しなきゃ!」
「「やったー!休みだー!!」」
パパ 「携帯つながらないから連絡できんだろ」
ママ 「先生心配するわねー」
さき 「そんなことよりここはどこ?」
さきが、考えるのを放棄したのんきな親二人を現実に引き戻す。
ママ 「ねえ!あれ何かしら?」
ママが窓から見える森を指さした。
「「「ゴブリン!?」」」
皆息を飲み込み固まる、ゴブリンは家のフェンスに近寄ると首をかしげて何かグギャ!ギャギャ!と言いながらしばらくすると居なくなった、日よけのためのスモークフィルムが貼ってあり外からは中が見えなかったみたいだ。
おと 「ここってもしかして異世界なんじゃない?」
パパ 「異世界って今流行りのやつか?」
おと 「だってゴブリンみたいなの居たし…ステータスオープン!なんちゃって」
おとが恥ずかしそうにしながらそう言ってびっくりして固まった
ママ 「おと、どうかしたの?」
おと 「ステータスでた!!!」
「「「は?」」」
パパ 「何言ってるんだなにもみえないよ?」
さき 「私もやるー!ステータスオープン!!おお!?」
おと 「さきもステータスでたの?」
さき 「出たよお姉ちゃん!」
パパ 「やってみるか、ステータスオープン!うほゲームみたいだなこれ!!!」
ママ 「声に出さなくても見えるみたいよ心の中で念じれば」
「「「早く言ってよ!恥ずかしいじゃん!!」」
ワイワイ騒いでいると一番下のほしちゃんが起きてきた
「「「ほしおはよー」」」
ほし 「おはよー何騒いでるのうるさくて眠れないよ」
おと 「いやもう起きろよ何時まで寝てるのよ・・・」
パパ 「ほし今日は保育園おやすみだ!」
ほし 「ほんと!やったーーー!!!」
ママ 「大丈夫かしらうちの子たちは・・・・」
ほしにもステータスが出るか見てもらい皆それぞれ確認、ほしもママにご飯をもらいながら確認したみたいだ
パパ 「みんな紙にステータス書いて見せてよ」
パパの提案で皆それぞれが紙に自分のステータスを書き出した。
パパ 「皆書き終わったかな?おとステータス見せてよ」
おと 「はーい」
と言って紙を皆に見せた。
おと 魔剣士 Lv1
攻撃 30
素早さ 30
防御 30
賢さ 25
魔力 25
運 1
ユニークスキル
空気を読む
スキル
魔法剣術
適正 火 風
さき 「魔剣士ってなんかつよそうだね!」
おと 「えへへ!そうかな?さきはどんなかんじなの?みせてよ」
さき 「私はこんな感じだよ、はいこれ」
さき 大魔導士 Lv1
攻撃 10
素早さ 10
防御 15
賢さ 30
魔力 50
運 1
ユニークスキル
鈍感
スキル
魔道の極み
適正 火 水 風 土 草
おと 「さき大魔導士ってすごくない!?めっちゃ強そうじゃん!!!」
さき 「えへへ そうかな? でも魔法の使い方なんてわかんないよ?」
おと 「確かにどうやってつかうのかな?」
パパ 「あとで外で試してみようか、家の中じゃどうなるかわからないしね」
「「はーい」」
おと 「次はほしちゃん見せてよー」
ほし 「漢字が読めなくて良くわかんないの、おとねえちゃん書いてよ」
ほしにこんな感じのだの、ここにこうでとか、さすがユニークスキル空気を読む、ほしが言いたい事が手に取るかのように分かったのかすんなり書き終えた。
おと 「ほしちゃんこれでいいかな?」
ほし 「さすがおとねえちゃんこれで合ってる!」
ほし 聖女 Lv1
攻撃 15
素早さ 15
防御 20
賢さ 25
魔力 45
運 1
ユニークスキル
言霊
スキル
癒しの水
適正 水 草
「「「おおー!!!」」」
パパ 「聖女って!?うそでしょ!!!!」
ママ 「ほしが聖女って小悪魔聖女ね~ うふふ」
ほし 「ねえねえ!ほしすごい?すごいの?」
ママ 「ええほしちゃんは皆のアイドルね!」
ほし 「やったー!ママのも見せて~!」
ママ 「いいわよーこんな感じよ」
なみ 主斧 Lv1
攻撃 50
素早さ 20
防御 40
賢さ 10
魔力 10
運 1
ユニークスキル
家庭菜園
スキル
火事場の馬鹿力
適正 草 水
おと 「ママ脳筋じゃないこれ・・・」
パパ 「主婦じゃなくて主斧???装備が斧ってことかな?」
さき 「ママ凄そうだね・・・」
ママ 「ステータス良くわからないんだけど何か変わるのかしらね?」
おと 「う~んそう言われるとまだぴんとこないかな~?」
さき 「じゃ最後にパパ見せてよ!」
パパ 「おおう、ちょっと待ってね…」
もじもじと中々見せようとしないパパの紙をおとが奪い取り机に置いた。
ひろ フリーター Lv1
攻撃 10
素早さ 10
防御 10
賢さ 10
魔力 10
運 100
ユニークスキル
器用貧乏
スキル
収納
適正 ぜんぶ
「「「パパ弱っ!!!」」」
ママ 「パパ フリーターなんだw」
おと 「器用貧乏ってw」
さき 「適正ぜんぶってなぜ平仮名?」
ほし 「ぱぱって雑魚?」
(ズーン)
おと 「こら!ほし!それは思ってもいっちゃだめ!」
もうやめてパパのライフはもう0よ!
ママ 「今まで運だけで生きてきたのね~」
パパ 「よし皆確認できたな!庭で何が出来るか確認しようか?」
おと 「あ!無かったことにしたね~」
さき 「鋼のメンタルw」
その時 ピンポーン
「「「えっ!だれ?」」」
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