シスコンだった僕に彼女ができるまでの物語

凡才高校生くん

第1話 特別らしい日


「今日も僕の妹はかわいいなぁ。」


朝ご飯を食べながらそう呟く。

目の前には食パンを頬張る妹の姿。


 寒さは和らぎ暖かくなってきたこの季節に、

妹には大人っぽさが出てきた気がする。

見つめていると妹は、(ん?)と首を傾げた。


 朝の陽差しを嫌がる重い瞼も、この子を

見れば無力になってしてしまうのだから 

どうしたものか。


 どうやら僕は、れっきとした「シスコン」

のようだ。だけど言い訳をさせて欲しい。

これは妹がかわいすぎるからなんだ。

しょうがないものなのだ!!


 と言いつつも学校の奴にはもちろんバレたくは無い。元々根暗な性格の上に「シスコン」だと知られてしまえば、いいからかい相手だ。


 目立たずに高校生活を送ることが僕の

ミッション。とりあえず1年は耐えたあと2年!


 ところで今日は特別な日だ。 

それは入学式である!もちろん妹のね、。 


 中学校生活に想いを馳せた妹は、母に追われる様にして家を飛び出してった。

僕も一緒に行きたかった。

晴れの姿を見たかった。制服姿のね。

でも僕は、、、

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