星のかけら

奇跡

宇宙、銀河、太陽、地球。計り知れない、無限の可能性。無限だから人の数だけ宇宙に対する考えがある。例えば、この世界がゲームという説。ビックバンが起きる確率もかなり低いし、それによって生まれた星のかけらによって生まれたのが今の地球と僕ら人間。なんてことはあまりにも都合が良すぎやしないか？これが本当に起きた奇跡ならば漫画よりも漫画みたいな世界だと思う。

ビームは打てなくて、星は作れる？なぜ？そもそもピラミッドがあるのもわけがわからない。ピラミッドを創造したのはこのゲームを作った人なのだろうか。それとも本当に太古の人間が石を積み上げたのか。ピラミッドを作った人類は一度滅んで我々がその後に生まれたのではないか？という説もある。

滅んだのかどうかはわからないが、確かにそれなら説明はつくと思う。だがそれでもやはり宇宙という違和感はある。今でも広がり続けているという宇宙。しかもその外側にはさらにでかい宇宙があるという考えがあったり、パラレルワールドがあるという考えも。

どこまでいったって終わらない、どの説も証明をすることはとても難しいだろう。この全ての説が間違っていると言える人間も現状いない。間違っているというならば本当にこの世界は自然とできたということになる。

宇宙がたまたま出来て、星がたまたま生まれて、その中のかけらからたまたま生きるのに都合のいい地球という星が生まれて、生命が誕生する。これが本当に全て自然と、奇跡的に起こったことならば、感謝してもしきれない。

宇宙にとっては僕の命など1秒にも満たないだろうが、その1秒が僕にとっては壮大であり、無限である。

親がいて、友達がいて、恋をして。それと共にかけがえのない経験もする。とても綺麗な世界だ。

この綺麗な世界を、奇跡を、嫌いだという人間の方が多いだろうけど、宇宙が広がっていくように、明日も明後日も無限に広がるものである。誰も何が起こるかなんてわからないのだから、今はこのたまらない奇跡を僕たちの物語を1秒でも繋いでいこう。

僕らはかけがえのない星のかけらだから。

僕ら一人一人が奇跡なのだから─────