第20話 ダンジョンでの身体
「それで?どういうモンスターなの?」
俺は元の体に戻ってアステリアから報告を聞く。
「は、問題のモンスターは98階層の深淵の森のユニークモンスター Sランクモンスターのクイーンアビススパイダーです。彼女はしもべを増やし人間に対して侵攻しようと考えているようです。」
「ふーん。なんで侵攻しようとしているの?」
「いえ、そこまでは…」
ちなみに死の迷宮は前120階層ある。
上層が1〜30
中層が31〜60
下層が61〜100
となっており、100層より下は深層となっている。勇者パーティーは初めて100層つまり、深層にの層に到達したパーティーだ。まぁ、うちのダンジョン深層からがモンスターのレベルが跳ね上がっているから、深層入り口で勇者パーティー帰ったけどね。
深層一歩手前のモンスターがなぜ外に侵攻するんだ?
「一回話を聞きに行こうかな。」
「では、私が行って参ります。」
「いや、いいよ。俺が行く。」
「では、せめて護衛させてください。」
「必要ないよ。」
「しかし、お怪我でもされたら…」
そう。俺はダンジョン全ての魔物を支配しているわけではない。俺の命令を忠実に聞いてくれるのは、配置している階層ボスとアステリア俺が作り出したモンスターだけだ。
つまり、モンスターは俺が徘徊してたら普通に攻撃してくるのである。
まぁ、俺に勝てるモンスターなど俺のダンジョンに存在しないわけだが…
「たかがS級のモンスターが俺に傷をつけられると思ってるのか?」
「いえ、私はマスターのお身体が攻撃されるということが我慢ならないのです。そして、できるのならば、マスターにはこの玉座の間に常にいて頂きたい。ここが世界で一番安全な場所なのですから。なので、マスターにはダンジョン内で動き回る際も外の世界で操っているようなお身体を用意していただきたいのです。」
「まぁ、ダンジョンマスターである俺が玉座の間に常にいる、すぐに戻って来れるようにしたほうがいいのは確かだ。わかった、ダンジョンの中で動き回る用の身体を作ろう。」
「ありがとうございます、マスター。」
まぁ、ダンジョン内で動き回る身体はある程度強いほうがいいだろう。
名前:スケルトンドラゴンキメラリッチ
レベル: 300
ランク:SS
HP: 320000
MP: 560000
攻撃力:5000
防御力:3500
敏捷:5000
精神: 60000
スキル:不滅 トップモンスター 死の魔法Lv10 魔導Lv10 ドラゴンブレス 死龍 身体強化Lv10 念力Lv10
特記:龍の頭蓋骨にさまざまな魔物の骨が身体に使われているリッチ。ドラゴンの特性をも持っている。
ちょっと強すぎるか?でも、まぁ、最下層でも徘徊するとしたらこれでも弱いほうだし。まぁもしも、終末と名のつくモンスターと対戦したら一瞬で殺されるレベルではある。戦わないけど。
あとは装備か。
夜空のローブ
ランク:レジェンド
夜空の力を凝縮したローブ。消費MPを大幅に削減し、効果を増大させる。凝縮された夜空の力により魔法攻撃は吸収し、傷つくことはなく、攻撃を弾く。
大魔王ムーの杖
ランク:レジェンド
かつていた大魔王ムーの杖。ムーは全てを手に入れたが世界を終末に導くほどの力を手に入れ、神によって討たれた。
消費MP大幅削減。
大魔王ムーの大魔法 支配の言葉 を使える。
支配の言葉:杖に魔力を込めながら命令すると相手は逆らえずこちらの言うがままに動いてしまう。相手によってはレジストされる。
宝物庫にあった死蔵のアイテムをもってきた。
これは使わないともったいないよね。
「さて、じゃあ、行ってくるね。」
「お気をつけて、マスター。」
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