アバターを友達に頼んだら

ネオミャウ太

第1話

「vチューバーになって、成功したいー」


 と私は友達の百合子の前で呟く、すると

「優子、vチューバーになりたいの?」


「うん、なんかさ、vチューバーって楽しそうじゃん、だからなりたいなって」


「でも何でvチューバーに?普通に顔出しすれば良いんじゃない?」


 と百合子が言ってきたので私は恥ずかしそうに笑いながら


「顔出しって恥ずかしいじゃん」


 と言うと百合子は


「ハハハ、恥ずかしいのかよ」


 と大笑いしてきたのでむすーっと不貞腐れていると


「ごめん、ごめん、分かったよ、私が優子をvチューバーにしてあげるよ」


 と言ってきたので私は笑顔で百合子に抱きついて


「ありがとう」


 とお礼を言うと百合子は私を押し除けながら


「どうせ、最初私に手伝わせる気でいたんだろ」


「何の事かな?」


 と図星を言われた私は目を泳がしながら言うと


「おい」


 と百合子が言ってくるすると私たちは顔を合わせて笑いあっていた。


 その日から私達は機材を買ったり、アバター作りなどを始める。


 三週間後、百合子は私の家に来てパソコンに座り


「これで完了っと」


 と言うと私に向かって


「出来たぞー」


 と言ってきたので私は喜びながら


「本当に出来たの!」


「出来たぞーやってみー」


 と言われてパソコンの前に座り、百合子が操作するとアバターが動きだし


「凄い、これ百合子が作ったの?」


「途中途中は外部の力に借りたけどな」


「凄いね、早速配信してみたいけどやって良い?」


「早速配信やるって言ったって何をやるか決まってる?」


 と百合子が言ってきたので私はドヤ顔しながら


「このゲームを配信するのさ」


 と言い百合子にゲーム画面を見せつける


「優子、それ結構前に流行った奴だよね、今更見る人いる?」


「今更だからだよ、今流行してる奴をやっては呑まれるからね」


「そんな安易な考えで上手くいく?」


「そんなのやってみないとわからないよ」


「はいはい、頑張りなよ、じゃ私はこれで行くから」


 と百合子が言ってきたので私は驚き


「近くで見て行ってくれないの?」


 と言うと百合子はニヤリと笑い


「これからは孤独な戦いだからね、私がいたら邪魔になるだけさ」


 と言ってきたのでそれもそうかと思い


「分かったよ配信見てね」


 と言い、玄関まで見送ってから私は部屋に戻り配信をする事にした。


 配信を始めるとアバターのおかげかゲームのおかげか10人くらいおり、最初にしては上出来かと思いながら配信をする。


 配信を始めると結構な時間になり、疲れたなと首を動かすとアバターがヌルヌル動くので面白がって動かしながらゲーム配信をしていき、疲れたので首を動かすと首が取れ


「何これ」


 と思わず、言ってしまうと今までコメントが無かったのに


『生首』

『アバター、凝ってるな』

 とコメントが来てたがそれどころじゃないと慌てていると百合子からメールがきて『どう驚いたでしょう』と表示されたので百合子やってくれたなと思い笑いながら配信をしていき、初配信を終わらせると百合子に


『やってくれたね〜ゆ〜り〜こ〜』


 とメールを送るとすぐに


『話題性だよ、話題性』


 と送ってきたので、私は思わず笑い


『ありがとう、百合子』


『急に真面目になるなよ、照れるぜい』


『これから頑張るからよろしくね』


『ああ頑張れ』


 とその後、他愛のないやり取りをして眠るのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

アバターを友達に頼んだら ネオミャウ太 @neomyuta

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画