貴方を殺します
わたあめ
第1話 プロローグ
ピヨ──ピヨ──歩行信号機が鳴り、人のマークが緑になったと同時に歩き出す人々。
その、歩き出す人の中にフードを深く被った1人の少年がいた。
人ゆく街の中 その少年を不思議そうにみながら歩く学生服を着た少年は家族と電話していた。
「もしもし! 今日の晩飯は...えー、牛肉に玉ねぎって事はカレーか! 楽しみだなぁ」
そんな言葉を零していると、突然、腹部に鋭い痛みが走り、彼はその患部を覗き見た。
「へ...え? なん、で」
揺らぐ視界の中、その先で見えたのは、冷たく突き刺さり、血液が刃を伝わり相手の手から零れ落ちていた。
「うっ...!? く、くる...がぁっっ」
その痛みに重なるように、段々と呼吸が出来なくなり、必死に息をしようとするが、内蔵がやられた痛みが体を襲い、寒気と倦怠感で痛みが鈍り、 もう、死ぬのだと悟ったその瞬間……目の前で指していた男の顔が一瞬だけ目に入った。
「うそ...なんで、お前」
そのまま、倒れた彼を合図に、何故か何も気にしてなかった人達が息絶えた彼の姿を見て、叫び倒す。
この物語は、この刺した男の物語である。
貴方を殺します わたあめ @shi-chan8250
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