神のお仕事 ビューティー視点
「ビュ、ビューティー様!私達ユートピアの民は貴女様をお待ちしておりました!」
神を名乗る女とユートピアの人間どもは私様に向かって土下座をする。
「お前達はなんだ?何の目的で私様が創ったビューティフルをここまで壊した?なぜ罪なき地上の者を殺した?
世界征服か?世界破壊か?私様に対する反逆か?」
そう聞くと神を名乗る女は慌て出す。
「ち、違います!まず美しい私達はビューティー様に仕えるのに相応しい存在なのです!しかし、地上の醜いゴミどもはビューティー様に仕えてはいけないゴミ共!
だからそのゴミ共を皆殺しにする為に地上を焦土に変えて抹殺しているのです!
そしてゴミ共が死んだ暁には私達が新人類としてこのビューティフルを美しい世界へと戻すのです!
それが今日に達成されるのです!
ビューティー様もぜひ見ていってください!」
地上の人間達のことを『醜いゴミ共』ねぇ。一体どの口が言っているのだろう。こいつらは私が見た目だけで美しさを決めると思っているのだろうか。私からしたら此処の人間の方がよっぽど『醜いゴミ共』と感じる。
そう考えるとムカついてきた。更生できそうなら、コイツらをユートピアごと墜落させて無理矢理地上の者達と一緒の生活をさせようと思っていたがこれではダメそうだ。なんとなく分かってたけど。
ならばコイツらには、その蓄えに蓄えた肉体をビューティフルが自然豊かな状態に戻る為の養分になってもらおう。そう考え人差し指を神を名乗る女に差す。
「ビュ、ビューティー様?一体何を?…うっ!」
神を名乗る女とその下っ端共は宙に浮かび光の粒子に分解されていく。
「い、嫌!何で私が!何故ですかビューティー様!私達はビューティー様が喜ぶと思ってやった事なのに!こんなのあんまりじゃないですか!
ああ、私が!私が分解されてしまう!嫌だぁ!私にはまだやり残した事があったのに!
アイツを、好きだった猿魔仮面を!私の手で殺したかったのに!」
教祖のその言葉が叫ばれると同時にユートピアの人間共の体は消滅した。
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