世界が生まれ変わる話

笑顔の傘

上司からの頼み事

私の名前は『チョウサー』天使である。創造神であり私の上司でもある『ビューティー』様から呼び出された。

 

「チョウサーちゃん。これから貴女にとある場所へ行って欲しいの。」

 

「分かりました。それで何処へ行けば良いでしょうか。」

 

「その場所は私様が100億年前…まだ創造神としては未熟だった頃に初めて創った世界。

 その名も『ビューティフル』。全ての生物が今を必死に生きる。必死に生きると言う事はどんなに見た目が醜くても魂が美しく輝くと言う事。

 外見で物事を判断するのは愚かな事。美しい者かどうかは内面で決まる。内面が綺麗であれば魂も綺麗、魂が綺麗な者が多かったら世界はもっと良くなるの。

 そんな美しい世の中になります様にと願って創った世界よ。」

 

「なるほど。それで何故そこに私を送り出す事に?」

 

「実は地獄からの連絡が来ててね。私様の創ったビューティフルからいつからか二日に一回のペースで異常な数の死人や動物が閻魔様の所に審判を受けにやって来ているらしいのよ。

 その原因を貴女に探って来て欲しいの。」

 

「なるほど。確かにそんな事が起こっているなら調査は必要ですね。

 何かが起こっていなければそんな事にはなっていませんからね。

 では早速調査へと行ってきます。」

 

 「よろしくねぇ〜。」

 

 ビューティー様が創った世界であるビューティフルにテレポートする。

 テレポート先は設定していなかったがどうやら誰かの家の中にテレポートした様である。

 

 キョロキョロと周りを見渡す私に…

「誰だお前は?」

 声を掛けてくる人が1人、声の方向を見ると良い笑顔をした猿のお面を付けた男が立っていた。

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