ウソツキ

「またいつか、きっとどこかで会おうね」


そうしてあなたはやさしい嘘をつく


いつかどこかでまた出会っても、昨日までのあなたには二度と会えないのに


一度も振り向かず、ゆっくり歩いて行くあなたに、見る人もいないのに、そっとうつむいて涙を隠す私の姿なんて、見えやしないのに


私はただじっと、この晴れ渡る秋空の下立ち尽くした


あれからどれくらい経ったろう?

未だに私はあの時の自分を見つけられないでいる


あの空の下、じっと立ち尽くす迷子の私を

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