黒歴史放出祭 短編連作形式でゴー! パート痛

じょお

03 黒歴史放出祭 その3

 黒歴史を冠する思い出を短編連作形式でお送りします……その参っ!

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──授業を邪魔すると色々と困ることに……──


 小学生の頃は、頭悪い子供だったらしくて……え? 今でも悪いって? 放っとけ……授業でわからないことがあると、ぎゃーぎゃー騒いで授業の邪魔をする悪ガキだったらしい……いや、自分はそんな記憶が無いんだけどね……え? 都合が悪い記憶は消去してるだけじゃないかって? 多分、そうだと思う。


 まぁ、そんな素行が悪いことをしては、学校の目前に親が仕事してる店があるもんだから、しょっちゅう店まで連れてかれて親と一緒に注意を受けてた……らしい(覚えてないんだよ……(苦笑))


 まぁ、そんな目立つことをしてりゃ湧いてくるには「虐める者たち」だ。騒ぐ癖に腕力も無いし気弱な部分もあるから……虐めの標的になる訳で……毎日の細々とした虐めなんて思い出すのもウツになるせいか、記憶から消去されてる……少なくとも表層意識からはね。大雑把な性格(偶に細かいけど(笑))がいい方向に働いてるんじゃないかな?……まぁ、何度か自殺しようとか考えたけど(高学年になった頃とか)


 ……で、小学生の頃に受けて、今でも「体」に影響が出てるモノもある訳で……


 とある体育の授業が終わり際に、座って待ってた時のことだ。いや、先生がそういったので待ってたんだけど……


「ひゃあっ!?」


 いきなりの背中へのひんやりとした物が注がれて、思わず大声を上げた……悲鳴って奴だね。


「なっ……何するんだよぉっ!?」


 といってる間にもどんどん背中に何かが注がれる。慌てて立ち上がって体操着をバタバタと動かして……落ちて来た物は「砂」や「小石」だ。暴れるように手足を振り回すと、蜘蛛の子を散らすようにして犯人たちは離れていく……その時は、注がれた砂や小石は全部体操着やパンツの中から排除できたと思ったんだけど……



「ん? 何か痒い……」


 右足の股間の辺りが突然痒く感じて、手を突っ込んで掻くと……


ころん……


「石?」


 なんだこりゃ?……って思って、恐らく外に捨てたと思う。小石が触れてた部分は、小学生みたいな子供の皮膚としては柔らかく、感染症に弱い……と思う。だから、小石に付着してた……恐らくは白癬菌みたいな菌が感染して……その部位は夏が来る度に痒くなり、どんどんとその感染部分が広まって……それは今でも蒸れると痒みを伴うのだ。


 尚、右足の股間部分だけではなく、左足の股間部分……果てはお尻の方まで広がってしまっている。


 一時期、病院に赴いて調べて貰ったことがあるんだけど……矢張り、思った通り。白癬菌が繁殖してるそうで……もう何十年も前のことだし、あの日……悪戯で小石や砂を流し込んだ連中に治療費とか精神的肉体的な慰謝料を請求してもダメかねぇ?……って思うこともある今日この頃である。


 ちなみに、背後から襲われたので、誰が悪戯したのかは全く以て不明なんだよね……ハァ。



──初めての催眠……──


 中学校の時、先生が催眠術を試して催眠術を掛けられた生徒が帰って来ず、実に1箇月くらい掛けて催眠を解いて何とか無事に……という話しを授業中にしていた。


 面白おかしく……というような内容ではないが興味を大いに引き寄せられたクラスメイトたち。そこで済めば退屈(でもないが)な授業の一環として雑学を学んだってことで済んだんだが……


「おい、●×……さっきの催眠の話し、面白かったよな?」


「え?ま、まぁ……」


「実験しようぜ?」


「え……?(まさか……)」


「いいか? 頬っぺたぺちぺち叩いたら戻って来いよ? 戻って来なかったら……わかってるよな?」


「え……あ……はい……」


(戻って、か……戻って来ない方が楽できそうな気がする、なぁ……)


※当時の記憶は曖昧だが、一瞬でも考えなかったか?……といえば多分嘘だと思うが、もう泣きたい気分で一杯だったのは間違いない……



「じゃあ……やるぞ? 先生が行ってた通りにやれ」


 仕方なく、息を思い切り吸って止める。相手(いじめっ子)は息を止めたのを見て胸をガッシュガッシュと擦る(多分やってた……うろ覚えだけど)……その内に段々と意識が……というよりは、数秒で意識を失う。何かいわれてた気がするけど、殆ど覚えてない。覚えてたのは……


(……此処ここ何処どこだろう?……)


 ほんの数秒だけど、真っ暗な空間に僅かな明かり……いや明かりというか……。そして、誰も居ないので寂しくなったのか、めっちゃ泣きたくなったので声を殺して泣き出す……その内に、声というよりは頬に接触を感じて……そう、ぺちぺち叩くような感触だ。


「う……」


 恐らく呻き声でも出したと思う。瞬時に意識は覚醒するけど、何やら目覚めたくない気持ち。そして視界が徐々に明るくなって……


「おい! 返事しろ!」


「やばくね? 起きな……あ、目が」


 蝕覚も復帰して、ちょっとばかり頬が腫れてるような……いや、まだ鈍いので痛くはないんだけど。


「頬を叩いたら戻って来いつったろ!」


「あ……うん……」


 その時はいわなかったんだけど。涙を流しまくってて恥ずかしかったし(頬を触れたら涙で濡れていた)……意識が無かったら叩いてもすぐ反応しなくない?……って(いいたかった)


 それ以上は追及されなかったし、相手も「ヤヴァイ」って思ったのか、実験第2弾は実行されなかった。うっかり戻ってくる合図を設定忘れたら、戻って来れなかっただろうし問題になって色々とヤヴァクなるだろうしねぇ(他の問題いじめで進学に影響があると困るようだったし、そいつ)


 意識を失ってた時、自分の魂は……殆ど見えなかったんだけど……三途の川の一歩手前に行ってたのかもね……凄い怖くなって、悲しくなって、涙流してたみたいだし……死の恐怖でも感じたのかも?


 ……という訳で皆さんも、遊びでも意識が失うような遊びは止めまSHOW!


※他に催眠じゃないけど、首筋の動脈を押さえるのも危険なので止めまSHOW!……3秒で目の前真っ暗になって倒れそうになります……マジで(これも同じ奴にやられたんだよ……どんだけ実験体に使われてんだか>自分)


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 死の恐怖体験はできれば体験しない方がいいヨ!

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