ドクトルNの日々

@jirokitisakura

第1話 ハイブランドに行くN

 昨今、あるブランドのある商品が、ものすごい値段で取引されるとの話を聞いた。丁度ワタクシ、義母よりいただいたその類似商品を持っていたので、久しぶりに奥の棚から救出してよくよく見てみる。金具のついてない裏側になんだか黒っぽいシミ?が。そういえば、頂く時にちょっとシミがついちゃってて、ごめんね。と義母に言われてたっけ。汚れたところ、写真撮っとこうっと。

 翌日、職場の近くにあるブランド店舗に入ろうとした。ワタクシは自転車通勤の為、努力義務のヘルメットを片手にパンパンに物の詰まったバックパック、ダウンコートに変な毛糸帽をかぶって店舗へ。そこには厳つい顔つきの上から目線で客対応しているオバハン店員が仁王立ちしていた。

 正直こわー、と思いつつ。恐れ入りますが、、お伺いしたきことがありまして。携帯の写真をお見せした上で、こちらの商品ですが、、汚れがついておりまして、、いかがしたらよろしいかと思いまして、、。おずおずと質問するN。あらー、何で汚したんですか?の問いに、頂物なのでわかりません。シーン。どっちが客なのかよく分からない立ち位置になっている。とにかく上から目線で、浅草寺の風神雷神ばりの迫力あるオバハンだった。もう一人いたら、守護神コンプリートで絶対入れないわ。2度といきたくないけど、早めに持ってくるように言われちゃった。多分十年以上前の汚れだし、今更早くと言われても結果は一緒だろうしね。

 確かに、需要があって客に困らないブランドさんなのでしょうが、基本は客商売なんだから、ちゃんとしないとダメじゃん。しかもメンテナンスを頼んでるんだから、余計に「来るなバリア」は外して頂かないとね。とにかく、恐ろしいから他の店舗に行くことにいたします。と心の中で思いつつ、本日は退散いたしました。

 

 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る