シャルル小説にしてみました(自己解釈

嵐瀬

別れ

謳う

多くの人が褒め称えること嘔歌する

有ることを盛んに言い立てる。また、明記して主張すること



何故?さよならは貴方から言った。それなのに頬を濡らしてしまうの?

今理解できているのは私の手に汗が出てきていること。それから――

頬を濡らす貴方の顔がとても美しく見えたこと。

貴方が帰った後、私は思いっきり泣いた。泣いて泣いて目が赤く腫れるまで。

そうやって昨日のことも消してしまうなら、そんなに泣かなくて良いから、

もういいよ――


笑って



貴方の好きなケーキと渡すために買った花束を抱えて歩いた。綺麗な白いクロッカスの花だった。そのまま歩いて辿り突いた先は、見晴らしの良いレンガの建物だった。

そして意味も無く只街を見下ろした。このまま、飛び降りて自殺することも考えた。

こうやって理想の縁に心を置き去って行く。

「もういいか」

無意識のうちに口から溢れた。空っぽで居よう。それでいつか心を深い青い悲しみで満たしたのならどうだろう。こんな風に、前みたいに貴方のことで悩めるのかな。


貴方が理解できなかったこの愛を、謳って謳って雲の上に届くほど。

私の心は貴方のように美しい涙とは違って濁って歪んでしまって貴方の事をハッキリ見ることは出来ない。

私の気持ちは伝わらないの?あのとき遠くの未来を思い描いていた日々を言葉にして

叫んで、声がかれても、ずっと語って、夜が群れになって私を止めようとしても、

ずっと、雨が降ってきた。花束は私が握りしめていたのと雨で萎れてしまった。

ケーキも雨で箱が潰れてしまっていた。

いつまでもいがみ合ってもキリが無いな。否、違う、過去にすがっているのは私一人だけ。

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