第12話
ソフィーへ
今年も後わずかだね。
おっと、そちらも1年は12ヶ月で1ヶ月は31日で1日は24時間だよね?
こっちは12月で来月で新年になる。
父の新刊の「最愛の日々」を読んだみたいだね。 その本にあるとおり母は亡くなった。
母の陽子は去年の12月23日に亡くなった。次の日が僕の誕生日でクリスマスイブなんだ。次の日の25日のクリスマスはこちらの世界では大切なイベントでね、キリスト教のイエス・キリストが生まれた日なんだ。母と一緒に買い物に行った帰りに乗ったタクシーで交通事故にあった。
暴走車が横っ腹に激突して、鉄の塊のタクシー車が前後真っ二つになったほどだよ。相手は死亡。こっちも運転手と母を亡くしたよ。
その事を知ったのは一月だった。僕は事故の衝撃で1ヶ月間以上、昏睡状態だった。
目を覚まして母の死を知った時は目の前が真っ暗になった。
タクシーの中で母と喧嘩したのを覚えている。
僕が学校で起こした喧嘩を母が叱ってきたのが原因さ。「クソババア」って言ったら母は悲しそうな顔をしていた。あの時の言葉を取り消したいよ。
最後に母に言った言葉が「クソババア」なんてね。
いまだに母の夢を見る。もういい加減立ち直らなきゃいけないよね。
そちらの世界では戦争が起きそうなのかな?僕も戦争が嫌いだ。何か防ぐ手段はないのかな?こちらの世界では抗議のためにハンガーストライキをするっていう手もあるね。つまり戦争をやめるまで何も食べないで過ごすというのもあるがお勧めしないな。そのまま餓死してしまう事もあるからね。これはなかった事にしてね。
デモ行進という手もある。
戦争反対という人を集めてみんなで町を行進して抗議するという手もあるよ。戦争反対の意思をみんなで行進して明確にするんだ。
ソフィーはお父さんをどうにか説得はできないかな?
戦争は嫌なものだね。
子供は政治の決定権なんてないから、大人の世界に口だしできないよね。
大人はいつだって勝手なもんだね。
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