三回頭を振ると忘れるようなことたち
ミド
ここで そうぎ していくかい
父親と海外を旅行することになった。
多分行先を決めたのは私だったのだろう。歴史上の価値がある建築物などを見て、ついでに伝統的な宿屋に宿泊することになった。
ところが翌朝、父親は中々起きない。食事の時間が迫っているので起こそうとすると、なんと息が無く、体は既に冷たくなっていた。
帰国しようにも空港のある都会までは遠く、遺体をどう運搬するかという問題がある。
私が事情を説明すると、宿屋の支配人は言った。
「ここでお弔いしましょうか?」
こちらは遺体の腐敗を心配していたため、それはありがたいと私は直ぐに同意した。
すると宿屋のスタッフ達は建物の裏の山に父を担いでいき、大きな平たい岩の上に安置した。私も着いて行き後ろから見守っていたのだが、彼らがそこを離れた後、驚くことが起きた。
顔の長さだけでも3メートルはある巨大な黒い犬が山の頂上から降りてきて、遺体を丸呑みにして去って行ったのだ。
スタッフ達は手を合わせ目を閉じて巨大な犬が去るのを待った。
あの犬はなんだったのだろう。そこで目が覚めた。
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