第9話
ベース弾きの家は上星川の駅の近く。
跨線橋を歩いて眼下に相鉄線を眺めながら線路の反対側へ。
相鉄線と並走する国道16号線沿いを少し歩くと行列が目に入る。
寿々喜(正確には七3つのきの字)家。
ラーメンショップ。
僕の田舎の栃木県にもあり、そういや兄貴が「ラーメンショップのラーメンはうまい」と言ってた気もするけど、僕の兄貴は馬鹿だったので信じてませんでした。
正直「並ぶのかよ」と思いました。
やっと店内に入ると「いらっしゃい!」と威勢の良い声。
店内にも並んで席が空くのを待っている。
券売機で食券を買う。
わからないから勧められるままに中盛りチャーシュー麺とライス、海苔増し。
店員が注文をメモしに来たけどわからないから他の二人に合わせて硬め濃いめ多め。
やっと席に着く。
すばやくライスが届く。
この瞬間から、僕の家系ラーメンとの駆け引きが始まった。
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