ユメノオワリ。

鯨伏 来夢/イサフシ ライム

序章 終焉/ハジマリ

ユメノオワリ / 00

 序章___

  ___終焉ハジマリ




 曖昧で柔らかくて、夏の昼下がりのような暖かい光が世界を包む。森の中の庭園には、色とりどりの花々ユメが咲き乱れて、森の木々たちは、心地よさそうに、サラサラと揺れる。

 自慢するようだけど、僕の庭園の花はとてもキレイで、此処の人たちはみんな、アーチのある白い道を通りながら、この花々を育てた僕を褒めてくれる。

 この花々は、忘れ去られると、すぐ枯れてしまうけれど、すぐまた別の美しい花が開く。その花は、前よりもより美しく、どれもキラキラの光を孕んで花開くのだ。

 それがなんだか”イチゴイチエ”みたいで、とても素敵で……僕はその、の管理者であれることが、ただ誇らしかった。

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