はなさないで！

第1話 はなさないで！

　2058年、ある薬品工場が爆発した。

　そのせいでウイルスに感染する人が続出し最初に1人の死亡が報告されたがその人はゾンビとなって人を襲うようになった。

　日本中にウイルスが蔓延して人々がゾンビ化していた。

　そんな中家で震えていたが流石に限界が来たので外に出る。私は静かにしているとゾンビは気づかないらしいと言うことがわかったので静かに行動していた。

　そして途中、出会ったこの男と一緒に逃げることになってしまった。

　ここはビル街だからまだ隠れる場所があるはずだ！

「早くこっちこいよ！」

　男が大声で私を呼ぶのがほんとにウザい。

「うるさいわね！大声出さないでよ！」

　ついてないなぁ、こんなうるさい男と出会うなんて！と思いつつもそっちに行くしか道はないみたい。

「うわっ！こっちもゾンビでいっぱいじゃないか！」

　チッ！ついてないわね！こっちもゾンビでいっぱいのはずだからそっちに行くしか道がないのに！

　それよりこいつと出会ったのが行けなかった気がするわ。こいつといていいものか？

「ちょっと！こっち来ないでよ」

　男はこっちに体を寄せて隠れようとしてくる。

「うっせぇな！こっちもいっぱいいっぱいだっての！」

　うわっ！こいつ頭にウジでもわいてんじゃねーの？こっちきたらまた戻ることになるでしょ？！

「別の道探すぞ！」

「もうないって！道なんかどこにあるのよ！」

「ちっ！八方塞がりかよ！」

　マジなんなのこいつ！

「ちょっとみてくるからまってろ！」

「分かったけど」

　やっぱりこいつとは別の道に行こう！

「おおーい！こっちに道あるからこっちこいよ」

　逆におおーいだよ！大声で私を呼ぶんじゃないわよ！ふざけてんじゃない？本当はもうあの人何かに侵されてるんじゃないの？

「うっさい！もう話さないで！」

　私は声を大にして叫んだ！もう嫌だこんな男！

「う、うわああ！」

　それが功を奏したのかわからないが男に群がるゾンビ達。

　やった！今のうちに脱出だ！

　そして今自衛隊が来てくれた。