第36話

オーストラリアからインドネシアへのコンテナ船は偽ダイヤだけで

コンテナ船を埋める事は難しい為、日本がオーストラリアから輸入する

砂利を運ぶのに便乗していた。

インドネシアに集められる物は、特に車だった。

日本車の中古車や事故車と細々したパーツなども集められそれら

コンテナに詰められてオーストラリアへ運ばれて行く。

なぜ日本の中古車がオーストラリアに集まってきているのかは

オーストラリアが右ハンドルで左側通行という理由も手伝ったいた。

時には、盗難車なども運ばれ、一旦オーストラリアの港で数か月間

保管し新たに、製造番号の部分だけを加工し、輸入する事で盗難車が

海外からの輸入車として日本国内で高値で取引されているていたりも

していた為だった。

小さな工場の経営はロシアとオーストラリアに偽ダイヤを製造できる

工場とオーストラリア国内に中古の日本車を修理と販売できる工場も

経営している。

また、このコンテナタンカー船は船の外面に特殊な加工が施されており

船が進む際に受ける水の抵抗を少なくする事により、推進力が増し

他のコンテナタンカーより、速く進むことが出来る様にも加工されていた。

この特殊な加工と言うのは、超撥水という技術を施してあり、水を弾くと

いう物だが、海水から受ける船へのダメージも軽減されることで船の

メンテナス費用も抑えれている。

しかし、役人などの袖の下に渡す賄賂、日本国内での会社経営や

工場運営費や日本国内に石橋や賢二の様な潜伏させている物の

経費と日本国内にかなりの数あるセーフハウスの維持費も、かなりの

額が必要となってきている為、手元に残る利益はインドに拠点を移す前

の10倍程度であった。

利益として収入が10倍になった時点で、チェンナイを拠点にした、貿易や

シルクなどを販売する小売業などの本社をシンガポールに移し、タックス

ヘブンで税金対策と、闇取引を行い利益を上げていた方の収支は

ケイマン諸島で管理されていたが、最近、新たに注目を集めている

以前は有名だったSNSの巨大企業が始めた,WEBでの電子マネーを

使用してのタックスヘイブンに加えて、秘密保持も行い、更に規約違反や

何らかの外部からの圧力などにより、情報開示された事などで損害を

生じた場合などに保険が付いている、新規のWEB銀行での管理に

切り替えた事により、預けているだけだった銀行内の預金で、お金を

生む事が可能になってきた。

鉄と賢二がいつもの様にトレーニングルームでトレーニングを

していると賢二がこの住居へ越してきてから始めて、心がこの

トレーニングルームに姿を現した。

賢二と鉄は組手中だったが、トレーニングルームへ心がやって来て

右手の人差し指を胸辺りに突き出した体制で静止していた、その姿を

鉄が横目で見たのを確認し中指も立てた。

その仕草を鉄が見て分かったと言う様に、うなずいて見せた。

心は鉄がうなずくのを見て、何も言わずクルリと踵を返して、

トレーニングルームを出て行った。

賢二は今だに鉄との組手で、鉄にまともな一撃を食らわせた事が無く、

ようやく、鉄のトレーニングウエアに汗が滲んでいるのを感じられる様に

なった程度だった。

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