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 君からみれば、僕がそんな風に思っていたとは考えられなかったのかもしれない。というのも、君が大学生と判明した時点で、威勢よく求愛するには様々な障害が立ちはだかる、たとえ上手くいったとしても、家族や友人からは反対されて祝福はされないだろう、そう思い、早々と鉾を収めていたのだから。寧ろその思いで接すると、物書き仲間としての友好関係が築けて心地よかった。

 でも、どうしてか雑草の様に芽生える好意に、僕は負けてしまった。理性は純粋な欲望に乗っ取られ、知らぬ間に制御装置が破壊されてしまっていたのだ。

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