hoshi wo kaku

きし あきら

1.

-hoshi wo kaku-


ひかる子どもらは

指切りとおまじない

おねがいごとだけで

町をゆく


鼓動にわけをつけず

おとぎばなしと

お歌とを口にして


わらっている

透きとおる

よい匂いの風


ぽおろぽろ


花やは窓に

星をななつやっつ

束ねて吊るす


やがてくる

ねむりの合図


子どもらはみんな

ひとかけらずつ

星をもっている

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