第25話 ヤボルを出発してマンダリ王国へ

 

 俺とカタリナはヒカリが引く馬車でヤボルから出て再出発した、次の目標はマンダ


リン王国の王都ルクセンだ、ヤボルを出て暫くはまだ道が良かったが2時間程走ると


凸凹の道に成った、轍が大きく凹み揺れが激しく成って来たがヒカリは普通に走って


居る、そう言えばヒカリには浮遊と言う固有魔法が使えた筈今それを使っている様


だ、成る程いいヒントを貰った念話でヒカリに空き地を見付けたら止まってと連絡し


た、暫く走り空き地と言うか道が広く成って居る所に止めて昼食と俺が魔法の開発を


する事にした、ヒカリには飼い葉と水と塩の塊を一つ入れて置いて俺とカタリナは


パンとオ-クのステ-キだった、これは暫く続きそうだが仕方が無いオ-クの肉は大


量に有るし、食事が済み俺が重力軽減とフライに浮遊の魔法を作り出し、馬車に浮遊


と重力軽減とを掛けて見てヒカリに走って貰い横から見ると車輪は回って居た、地面


に触れて居いるが軽く接触して居るだけで力が掛って居ない、轍に来ると車輪が沈ま


ずに一瞬浮く感じになるが見た目には分からないだろうと走り出した、ここは山道な


のですれ違う旅人も少ないし馬車とはまだ一度もすれ違って居なかった、道の良い街


道とかに出た時には魔法を解除して置けば問題が無いだろうと考えて居た、殆ど揺れ


なくなったまるで高速を走っている様だ(俺の場合は逃げて居たのだが)、俺


はサ-チで前方から来る馬車や人を警戒して居なければ成らなかった、ヒカリが気持


ちよく走りスピ-ドが出て居るので見られるとやばいかも知れない、俺の体感で


50km位出て居そうで普通の馬車の3倍の速さだった、次のルクセン迄は600kmの長旅


なのでと思って居たがこの調子で行けば2日で午前中に着く、イガルタ国を出た辺り


で俺のサ-チに反応が有ったサーチを確認すると馬車に追いつく様だ、そのあたりか


ら2km程走ったが様子が可笑しいと言うか、馬車が泊まって居るし魔力が消えて数が


減って居た、視認できる辺りに来ると前方で馬車が襲われている様だった急いで近づ


くと強盗に襲われて居た、奴隷を護送中に襲われた様で俺達が近づくと最後まで頑張


って居た冒険者が遣られた所だった、商人は既に殺された様で馬車には奴隷が3人程


がまだ乗って居た、盗賊は踵を返して此方に向かって来たので俺とカタリナが固唾け


た、6人が残って居た様で5人が冒険者に遣られた様だった、冒険者のタグと商人の持


ち物を調べて持ち帰れるものは持って行く事にした、まだルクセン迄は可成りの距離


が有るのでこの国の最初の町で冒険者のタグと商人の持ち物を渡す事にしたが、カタ


リナの言うにはこの様な場合は見付けた者が全て権利が発生するそうで、道義上これ


は返して欲しいとか言う物は返してあげたりすると言う事だったが、俺は要らないの


で返す事にしたが奴隷に話を聞くと攫われた子達の様で、返すと又どこかに連れて行


かれると考えると奴隷は保有を主張した方が良いと考えた、小さいが町に着いたので


門の所で事情を説明して奴隷が乗せられて居た馬車に全部の死体も積んで来たので引


き渡したが、奴隷は保有を主張するとそれは当然の権利だと言う事に成り俺の奴隷と


言う事に成った、それと盗賊には賞金が掛けられていたので10人で金貨15枚を受け取


った、商人はここの町の出じゃ無くイガルタ国の商人の様で一応連絡はするそうだが


死体は火葬するそうだ、俺達は後は宜しくとお願いして馬車を走らせた、3人に聞く


と二人はイガルタ国の村で攫われたそうで送り届ける事にするが、一人は孤児で元居


た所に帰っても未来が無いそうで出来たら連れて行って下さいと言う事で連れて行く


事になった、その子の名前がエリナスで14才だそうでヤボルの孤児院に居たそうだが


何時も働いて居たそうだ、一応エリナスだけ鑑定して見た、


 ☆ エリナス (人族) 14才 レベル8 


 HP 80

 MP 70


 スキル 弓術 剣術 


 弓術 レベル1


 剣術 レベル1


 エリナスは弓術と剣術のスキル持ちだったが使った事がない様で、何方らもレベル


が1のままで俺は今弓は持って居ないので木の棒で木剣を作り渡した、それで素振り


をする様に言うと素振りの仕方も知らないそうなのでその時には教えると言う事に成


った、残りの二人の村に着いたので入り口で別れ俺達は又馬車旅を始めた。


 大分遠回りをしたが急ぐ旅で無いしここからだとマンダリ王国の王都ルクセン迄は


3日掛りそうだった、ルクセンにはダンジョンが有るのでエリナスのレベリングを兼


ねてダンジョンに入る事にする、途中の野営場所で剣の振り方等を教え形が様に成っ


て来たので剣を渡して練習する事にして、エリナスも魔物は殺せると言うので剣の素


振りを重点を置いて練習していった、3日でマンダリ王国のルクセンに予定道理に辿


り着いき冒険者ギルドでエリナスの登録とチ-ム加入を申請した、ヒカリの楯のメン


バーが3人に成ったし取り敢えずエリナスの装備を整える事にして防具屋に来た、先


ずは皮の鎧をチョイスする普段着の上に着ると丁度良く後はブ-ツを買い防具屋はこ


んな物にして、宿を探すが見つからないギルドで聞くべきだったと反省して食料等を


買い乍らギルドに戻って来た、受付嬢に宿を紹介して欲しいと言うと「ランクはどの


位にしますか?」と聞かれた、聞くとAとBとCが有るらしくAランクだと1人が金貨1枚


Bランクだと大銀貨2枚にCランクだと1人が銀貨6枚に成るそうだ、俺は見栄を張って


Bランクにを紹介してもらった、紹介してもらって簡単な地図を受け取り向かうと直


ぐに見つけた、ササヤカナル紫雲亭に入ると「入らっしゃいませ3人様ですか」と声


が掛った、俺が「そうだダブルとシングルが欲しいが有るかい」と言うと、「ハイ、大


丈夫ですございます。シングルが207号室ですダブルが305号室に成ります。両方で大


銀貨6枚に成ります。よろしいですか」と言った、俺がそれで良いと言うと、「夕食は


17時からに成ります。朝食は6時の鐘が鳴ってからです」と言う事で鍵を貰い部屋に


入った、俺が207号室でカタリナとエリナスが305号室と言う事に成った、今はまだ16


時頃だと思うが3人で集まり明日の行動を話し有った、明日は朝食を食べて直接ダン


ジョンに向かい入る事に決めて居ると夕食の時間に成って居た、1階の食堂に向かい


食べ終えて部屋に戻ると直ぐにカタリナが入って来て行き成り抱き着いて来た、彼女


はと言うと「部屋に居るよ二人が夫婦だと知って居た様でカタリナに言ったそうだ旦


那を一人にして置いて良いの」と、それで遠慮なく出て来たそうだが「あの子将来は


強力なライバルに成りそうな予感がする」と言って居た、「それって俺が彼女を妻にす


ると言う事なのかい」と言うと、「そう言う事だね彼女結構可愛いし、今はまだ子供


だけど後2年もすれば・・・」と言う事らしい、俺にはその様な気持ちは無いが今後


の事は分からないと言うのが本音だ、据え膳は頂きたいタイプだし今後もそれで行く


筈だ俺はまだ17才なのだ、そんな事でカタリナとは1回にして置き明くる日のダンジ


ョン探索に備えて朝を迎えた、宿の朝食を頂き馬車と馬の世話をお願いして俺達は今


日からダンジョン探索に向かうので世話代として10日分先払いで支払いをして置き、


もし10日以上帰らない時は追加で支払い10日までに帰ればそのままでと言う条件だ、


それで朝からダンジョン探索に向かいながら、到着したダンジョンの1階に入って探


索する前にポイント10倍魔法を二人に掛けて置いて石碑にタッチして1層に入った、


ここのダンジョンは洞窟が主体だ1層は蝙蝠やゴブリンや狼が単体で遭遇する様だ、


そのすべてをエリナスに止めを刺せる様に段取りをして行き10層まできていた。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る