思春期

@msdaka

第1話


 私は、現在高校生の娘と二人で暮らしている。嫁は、現在大病を患い病院で入院している。娘は、とても優しく家の家事をほとんどやってくれる。私も、仕事や病院に行く合間に家事は、やっているが頼り切りなので、青春時代だもっと遊びたいはずなのによくやってくれてる。

ある日家に帰ると娘が台所で泣いていた。

「どうしたんだ大丈夫か?」

「なんでもない……」

「何かあれば言ってくれ」

「本当になんでもない!」

「そうか困った事があればいつでも言ってくれ」

 かなり心がささくれているが

仕方がないから様子を見る事にした、それからしばらくして、娘が部屋から出て来た。娘が言うには、娘には、彼氏がいるのだが毎日家事をやっているので、合う時間が少なくふられたそうだ。

「それは、悪い事したな、どうするかちょっと考えて見るよ。」

 私は、嫁に相談した。

「そりゃあの子の青春を奪っては、だめだね。気が乗らないと思うけど私の兄に頼んで金銭的援助をして貰って、家政婦に来てもらうのはどう?」

 嫁の兄は、タイムマシンの研究をしている。正直実現出来るとも思わないし、スポンサーがお金持ちばかりなので、実際お金は、あるのだが巷では、怪しい研究をしていてそれが金持ちの道楽だなんて噂されるほど評判が悪いが背に腹は、変えられない。

事情を説明したら直ぐにオッケーが貰えてお兄さんも利用している家政婦事務所から来てもらえるようになった。家政婦は週に3日来てくれる事になったので、久しぶりに二人で何処かに出かけようと言う事になった。映画を見たりや買い物をして、最後にレストランで食事をしていると影で、

「やだパパ活じゃないの」

 と言われてしまった。娘は、

「これが本当のパパ活だね。」とにっこり笑て気にしてないようだった。我ながらたくましく知らない間に、成長しているようだった。

 帰り道に

娘がピンクのマニュキュアを付けている事に気づいた。それと同時にささくれが多い事にも気づいた。


 

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