甘いものが食べたい

第1話

北「一番おいしいお土産ってなんだと思う？俺はチーズオムレット」

宮「うーん、俺は萩の月」

愛「坊ちゃん団子だと思う」

宮「チーズオムレットってあの函館の？」

北「そう！ふわふわで口の中でとろける超おいしいあの！！」

宮「あれ8個入のやつ買ってきても秒で食べきっちゃうもんね」

愛「だよね。おいしすぎてどんなに我慢しても1回で2つは食べちゃう」

北「じゃあチーズオムレットで決まりだな」

宮・愛「決まりじゃない！！」

宮「萩の月のほうが絶対おいしいよ！スポンジ生地の中にカスタードクリームが入ってるんだ。そのまま食べてもおいしいのに、冷やしたり冷凍したりしたらもっとおいしくなるんだよ！」

北「やったことはないけどあっためても焼いてもおいしいらしいね」

愛「たしかにいろんな楽しみ方をできるのは強いね。でも坊ちゃん団子の方がおいしいよ」

宮「団子なんてどこで食べても一緒じゃないの？」

愛「ただの団子じゃないの。団子って聞いたらみたらし団子みたいなもちっとしたの思い浮かべるでしょう？これはほぼ餡で、でも甘すぎないからいくらでも食べられるの」

北「どれもおいしいのは間違いないからなあ」

宮「でもここって東京だから宮城の萩の月はいつでも買えるし一番おいしいとしておいた方が食べたいときにいつでも買いに行けるよ」

愛「それを言ったら今は通販でも買えるから変わらないね」

？「そもそもどれが一番おいしいかっていう議論に買いやすさを持ち出すのはナンセンスだと遅れちゃうよ。あ、見て！笹を欲しそうにしてるパンダが音楽室だよ。ねえきいてる？きいてｒ……

＊

　あ、また寝てる。次の時間音楽だからもう移動しないと遅れちゃうのに。もうみんないないから私が起こさないといけないじゃない。ていうかなんで誰も起こしてあげないのよ。まさか私が彼のこと好きなのがばれてて気使ってるのかな。最近二人きりになること多いとは思ってたけど…いやまさか。あ、ささくれだ。え、手おっきくない？？比べてみてもいいかな、今なら触ってもばれないだろうし、いや、起きちゃったらあれだし…。いけないっ、もう起こさないと