スクールカースト下位ランクの俺がひた隠していたV系オタク趣味が、カースト最上位のクラスメイトにバレてしまい学校人生が激変してしまったんだが?〜オタクに普通の青春は難しい〜

ミッシェル(野郎)

第1話 ひまわりの造花をライブで振り回すのが様式美の世界のオタクの独白

 オタク。


 それはスクールカーストで最底辺であり、アニメでありフィギアでありゲームであり、萌えとか普通の人にはオタクですら説明しづらい価値観で生きる人種。


 そういった印象でひとくくりにされている言葉。


 でもである。オタクと言う言葉。確かにアキバ系のイメージの強い言葉であるが、オタク=アキバ系ではない。


 オタクと言っても、何のオタクかは千差万別。人によっては、それは音楽であり、人によってはファッションであり、またはサッカーなどのスポーツであり、etc…。


 そんな感じで、オタクでも様々なジャンルのオタクがこの世には存在している。


 俺、藤原京(フジワラキョウ)も、そんなこの世に星の数ほど存在してそうなアキバ系ではないオタクの一人である。


 何のオタクかって? ヒントは名前。同類のオタク以外には全くなってないが、京って名前がヒント。


 京都のことでは当然ない。名前の通り、ある有名人と同じ名前ってことがヒント。世界的な活躍をしている人である。


 でも、同世代ではなく上の世代の人たちの間での有名人なので、同世代で俺のオタクとしての情熱を共有して会話で盛り上げれる人はネット上でしか会えていない。


 それは80年代末ごろから燃え広がり、90年代日本で迸りまくり、グループによっては有料のライブで20万人くらい動員し、航空機に顔写真が描かれたりしている人まで出た音楽の一大ジャンル。


 人によっては、以下の説明で勘付いてくれただろう。 え…、全くわからない?


 …まあ、今はブームが下火気味なので、そんな感じで話題を共有して盛り上がれる同類が周りに皆無なので、味方が全然いなく、隠れキリシタンのように、周囲に隠し、ひっそりとオタクをしている音楽の一ジャンル。


ヴィジュアル系。通称、V系。


俺、藤原京は、V系オタクである。

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