終わる世界の騎士の悪あがき

エスエス(SS)

第1話


仲間の騎士が死んでいる。


今、目の前にいる魔王絶望にハエを払うがごとく殺された。


魔王「ここの騎士は、歯ごたえがないな…

おい、貴様仲間が死んでいるというのになぜ襲いかかってこない。他の奴らは激昂して襲いかかってきたというのに。」


騎士「いや〜 私めは、平民上がりの薄汚いドブネズミでございます。騎士を名乗っておりますが、誇りも覚悟もございません。いつも訓練リンチされておりました。仲間だと思ったことなどございません。」


魔王「そうか、そうか、よしその価値観気に入った。お前を殺す前に復讐の機会をくれてやろう。そいつ等の死体を好きにするがよい、この国の王族を皆殺しにする前にお前の復讐を見ていこう。」


騎士「それは、ありがとうございます!。しかし、よろしいのですか?

貴方様は王族を皆殺しに来たのですよね。私の復讐には時間をかけたいのですが、その間に王族に逃げられてしませんか?」


魔王「何大丈夫だお前たちがこの城に結界をはり閉じこもってからただ破壊しようとしていたわけではない我もこの城から逃げられぬように結界をはっておる。ここからは誰も逃げられん。時間などいくらでもある。それともやはり仲間の死体を傷つけるのは嫌か?」


騎士「滅相もございません。ただ私めの都合で魔王様にご迷惑をかけてはと思っただけです。」


騎士は仲間の死体を切りつけた。何度も何度も切りつけてから、四肢を切り、顔をぐちゃぐちゃにしてすべての死体を仲間の剣で刺しつなげてから

燃やした。


魔王「ほう、なかなかによい復讐であった。

魔族の中でもここまでのことをできないものがいるかもしれん。

よし、気に入った貴様を我が配下に加えてやろう。」


騎士「それはありがたき幸せ、復讐をさせていただくだけでなく配下にまでさせていただくとは、これより我が忠誠は魔王陛下の下に…」


魔王「よろしい。では初の任務だ。王族のもとへと案内しろ」


魔騎士「は、ではこちらへ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


魔王「ほう、城の地下か、ここからはアレの気配もするしちょうどよい。」


魔騎士「アレとは、勇者の剣のことでしょうか」


魔王「そのとおりだ。アレだけは消しておかねばならん。最もアレは選ばれしものにしか使えん。選ばれしもの以外にはただ膨大な魔力を持つだけの棒動かすこともできんがな。」


魔騎士「そうですね。勇者はついぞ現れず、魔王の侵入を止めることはできず国は滅びました…」




騎士「だから、あなたも一緒に滅んでください」


その瞬間世界が爆ぜた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あぁ、俺は死ぬのか、勇者が現れないから勇者の剣に魔力を込めるだけ込めて爆発させて魔王を殺すとかいうふざけた作戦も終わるのか…


この一瞬のために

    命を捨て、

       誇りを捨て、

         仲間を貶めた。


お前の言うことならと俺を信じ、わざと、すぐに死ぬことを快諾した仲間たち、


お前たちが死んだあともお前たちを貶めることになるかもしれないといった私に、自分たちでなく俺を気遣った仲間たち、


魔王を必ず殺すと約束した仲間たち、


ありがとう

やっと楽になれる…










おかしい

おかしいおかしい

おかしいおかしいおかしいおかしいおかしい


なぜ俺はいつまで立っても死なない…










魔王「考えたものだな、アレを爆発させるとは、確かにアレには我に対する特攻がある。しかし、ただの爆発など防げるに決まっておろう。

一手だけでは絶望は消せん。」


魔王が何か言っているが今は何も理解できない

いや、一つだけわかった

あぁこれが絶望魔王




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

騎士……ある王国の騎士で平民上がりはじめの頃は、あまりいい目で見られなかったが、実績を上げることで認められていった熱血漢だが、合理を理解し、感情を優先しすぎない



魔王……国を一人で滅ぼせる。情などない

はじめから、何か目的があるとわかっていだが、暇だったので付き合った。

結界も破ろうと思えばいつでも敗れたが、めんどくさがってやらなかった
















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終わる世界の騎士の悪あがき エスエス(SS) @kanetoss

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