第5話 田舎王子女子高生2名を助ける
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揉めてるのはどうやら男の子3人が、女性2名に対し声を掛けてるのだが女性は拒否してるのに中々理解してもらえなくて言い合いになってるようだ
「ちょっと、恵美が嫌がってるでしょ!どっか行ってよ!あんたらに興味ないつーのがわかんないの?!」
背の高い黒髪ロングの女性が後ろに背の低い亜麻色のショートヘアの子を庇いながら勇敢に男の子3人の前で壁になっていた。
頭を金色に染めた男の子は、そんな勇敢な女の子を下卑た目で見ながらニヤニヤして答えた。
「いやー恵美ちゃん?だけでなくてアンタも勿論一緒に誘っちゃうよ??そんなに寂しがらないでよーーw」
勘違いしてるのか、わざと気付かないふりなのか金髪男は勇敢な女性もターゲットにしているようだ。
そこに、銀色髪の男が金髪男の左肩に腕を置き会話にさんかしてきた、その眼はまさに同類だった。
「そそ、僕ら真面目な学生で---近所でも有名なんだよ?wチョーと有名な東皇高のお嬢様達にお勉強を教わりたいなーーーってねw」
とてもまじめに勉強しそうも無い銀髪男はそのいやらしい目で女性の体を舐めまわすように見ていた。
そんな二人と勇敢な女性の間に割り込みギラついた目をした銅色の髪をした男は顔を近づけて
「俺はさぁ、恵美ちゃんじゃなくて、きみに教わりたいなw 色々と手取り足取りーーW」
自分の両肩を抱いてクネクネ気持ち悪いアピールをしたが、勇敢な女性の敵を見るような眼はさらに強さを増した。
勇敢な女性の後ろで、服の袖に捕まっていた亜麻色の髪の背の低い女性は
「う、う・・凛ちゃん・・・こわいよぉー・・どうしょ・・・」
その時また村長のじいさんの言葉が頭に響いた・・・
(本当に困ってる人がいるなら自分の出来る精一杯で助けてあげなさい)
その言葉が頭から消えない内に、俺は女性と男性の間に体を入れて男3人と向かいあった。
部外者が急にあらわれて驚くと同時に激しい怒りとともに男たちは凄んできた。
「あ?何君?彼氏かなにか?今からこの子達と遊びに行く相談してんだから邪魔しないでくれる?」
「そそ、仮に君がこの子たちのどちらかの彼氏でも俺達には関係なく連れて行ったうんけど?w」
「俺達今、かわいい子と仲良くなれて、凄くご機嫌だからお兄さんは見逃してあげるーほらwお帰りはあちらーーーw」
そこに凛と呼ばれた勇敢な子が男たちの話を否定する。
「ちょっと!アンタらなんかと遊びになんか行かないって何度も言ってんでしょう!」
凛は、男3人に向かってキッと睨みつけてはっきりと拒否した。
何回も拒否されて、プライドが傷ついたのかヘラヘラしてた男の顔が怒りに染まった。
「あぁん?おい、あんま調子のってると!判ってんだろうな?あぁ?良いから俺らと来るんだよ!」
そういうと金髪の男は凛の腕を強引に掴み上げた。
「痛い痛い!ちょっと!いやーーーー!」
掴まれた腕を振りほどこうと藻掻く凛
俺は無言で凛の腕を掴む男の腕を握ると、力を込めた。
「!?おぇ?!!痛い!!ーーおまえ!うわーー!!」
自分の腕の痛みで凛の腕を離した金髪の腕を掴んだまま合気の要領で体を捻り片手で4メートルくらい放り投げた。
「!?お前!、やってくれたな!覚悟できてんだろうな!」
銀髪と銅髪の男は同時に俺に向かって殴りかかってきた。
俺は素早く体を屈めると、銀髪男の脛めがけて素早く蹴りで払い転倒させた後立素早く立ち上がる勢いで銅髪男の顎に掌底を叩き込んだ。
掌底を食らった銅髪男は、そのまま白目をむき、膝から前のめりで崩れた。
転倒した銀髪男の肩に右足を載せて踏みつけ、そのまま屈みこみ銀髪男の顔を覗いた。
「なぁ、覚悟ができてるか?って言ったか?お前はできてんだよな?」
俺は、山でイノシシを追い払う時にやってた様に殺気を強め銀髪男の目を睨みつけた。
「あ、あ、あ、いえ・・・すいません・・・俺・いや僕は・・・」
さらに、続けて銀髪男に殺意的な笑みを見せる。
「なぁ知ってるか?俺の習ってる武術に足をくっ付けたまま踏み抜いて岩を打ち砕くって技あるの・・・俺ここでお前の体で試してもいいんだけど?どうする?見たいか?」
銀髪男はそのまま顔を白くし口から泡を吐いて股間を濡らして失禁しながら失神したようだ。
次に俺は、最初に投げ飛ばした金髪男に歩み寄ると、一部始終をみていた金髪男は腰が抜けたのか四つん這いで逃げようとしていたが恐怖で上手く前に進まないようだ
俺はその金髪男の背後に立つと
「なぁ」
「はい!?はい!なんでしょ!いえ!なんでもします!なんでもします!ごめんなさい!ごめんなさい!」
そういうと地面の床に土下座して何度も頭を地面にこすりつけ泣いていた。
「なぁって、謝るのは俺にじゃないよね?そこもまだ分からない?」
金髪男は女の子達の方を向き同じように地面に土下座して何度も謝罪した。
「今後はこういう女性への誘い方したらダメだよ?わかる?もしこの子たちに何かしたり、また同じような事見つけたら・・・わかるよね?」
俺が、右足に力を入れるとコンクリートがワレてクモの巣状にヒビがはいった。
「ひぃ!地面が・・地面が・・・化け物だ・・」
俺の【地割れ】を実際に見て恐怖をさらに増した金髪男も股間を濡らして混乱していた。
「もう二度としません!ここにも来ません!もちろんその女性たちにも関わりません!だから見逃して下さい;;」
必死の謝罪をする姿を見た女性たちの方を確認すると、ゆっくり頷いているので許す事にした。
「うん^^約束だよ、それじゃ行っていいよ」
「はい!お手数おかけしました!失礼いたします!」
そのまま、他の2人を置いて行こうとする金髪男に背後から声をかけた。
「ねぇ、この仲間そのままにしとくの?友達でしょ?ひどくない?」
金髪男は俺に声を掛けられる都度ビクビクして反応しており何度も頭を下げて、男2人を肩に抱いてその場から去っていった。
その様子を眺めてるとこっちの方をぼーと見てる女の子2名に声を掛けてた。
「そのお怪我はありませんか?腕を掴まれてましたけど?痛みとか大丈夫ですか?」
そういうと、凛ちゃんという女の子の手を取り掴まれていた辺りを確認してみたら、特に異常はなさそうだが掴まれた箇所が少し赤くなっていた。
「少し、冷やした方がいいかもしれませんね・・・少しまっててください」
俺は撮影終わりでもらったミネラルウオーターをスタジオで貰った未使用のタオルにかけると、きつく絞り凛ちゃんの腕に巻いてあげた。
「腫れなければ大丈夫だと思いますが、もし痛ければ病院に行ってくださいね?、それじゃ僕はこれで失礼します」
軽く会釈してその場を離れようとしたら、後ろから2人に腕を掴まれた。
「「ちょっと待って!「下さい」」
「!?ええ、なんですか?まだ何かありましたか?!」
今日も長い一日になりそうな予感がした・・・・
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