統合失調症は突然の熱発に襲われることがある。(原因不明なので原因が全て統合失調症になってしまう)

──『これが本物。予測ができない』──

☆☆☆


 2024年3月21日(木)。15時36分。


 休みの日ではないけれど、朝から熱発して休みになった。


 朝は38.0℃。今計ったら38.1℃だった。体温としては随分と高いはずなのだが、ロキソプロフェンを飲んだら、頭痛も良くなって動けるくらいにはなった。


 あまりきつくない。ずる休みなのか。しかし熱は高い。


 こんにちは。井上和音です。


 小説家になろうとか note のほうをさっさと定例事務として更新しようと思ったが、今なら書けそうな気がするので今のうちに書いておいたほうが良さそうな気がした。夜になって急激に体調が悪化する可能性だって充分ある。


 朝から熱発だった。コロナワクチンの副反応で起きたときと同じくらいに、寒気と頭痛がひどかった。親近者の持つ体温計で計ってみると38.0℃。職場に連絡したら「発熱外来で診断を受けてください」とのことだったので、昼頃発熱外来に自動車で向かった。


 家にはカロナールが山のようにあるので、カロナールを飲んでいたらぎりぎり自動車を運転できるくらいの体調には戻った。


 ホームページを見て「休院日でも発熱外来しています」と書いてある耳鼻科に向かったが、休院日で人が一人も居なかった。多分コロナが5類へと移行した後は予約制の発熱外来をもう受け付けてはいなかったのだろう。流石田舎。ホームページの文言は変えてほしかった。


 別のところに電話したらすぐに対応可能ということなので、自動車を走らせた。駐車場でぼーっとゲームをしたりツイッターを見たりしていたら、看護師さんらしき人が来た。


 問診が終わり、鼻の奥に突き刺すあの拷問も終わり、結果はコロナもインフルエンザも陰性だった。熱が出ている原因は分からずに終わった。


 統合失調症あるある。突然原因不明の熱がでる。


 誰かに身体をコントロールされていて、いつでも熱発できる体制を整えられているのかもしれない。怖いね。統合失調症。


 薬局で薬を貰った後は、完全防備のもと切手を買いに行った。ふらふらとしながらも、未来に残したい伝統文化シリーズの第一集を買うことが出来た。840円。「パリの切手は買えましたか」と聞かれて「なんとか手に入れました」とだけ伝えた。「良かったです。あれ早かったですもんね」と言われて、体調が良ければもうちょっと話し込んでも良かったかもしれないと思った。惜しい感じ。また買いに行きます。


 家に帰ってからカップヌードルを食べて、ロキソプロフェンを飲んで寝た。何というか、熱発以外普通だ。仕事ができるかと言われたら微妙な感じ。ずっと電気毛布にくるまっていたので、少しの間だけ元気を取り戻したのかもしれない。


 年老いたら、ずっと病院のベッドでこんな感じで天井をぼーっと眺める人生になるのかなと思った。精神科の閉鎖病棟の日々を思い出した。なんとなくだが、精神科の閉鎖病棟に居た頃から大して成長もしていない自分がいて、そのまま驚いた。いや、精神科の閉鎖病棟はスマホも見れないし、ただの実験体のような日々だったので、それに比べれば幾分かマシな今の日常だ。親近者もいるし。一人では無いのは大きなと思った。親近者が亡くなった後は、結婚していなければ自分はグループホームにでも入るのかなと思ってしまった。未だに障害者の障害者っぽい生活から抜け出していない。永遠に障害者なのだろうか。今日の熱発も障害の一つで片付けられたらそれでいい。精密な検査とかして変なのが見つかるほうがもっと嫌だ。


 ちなみに、発熱外来の診察料は3800円だった。薬が1600円くらいだったので、5000円は吹き飛んだ。何も悪いことをしていないのに、ただでさえきついのに罰金刑でも食らった気分になった。貯金ってなんでこんなに難しいのだろうか。


 未だに、朝にパニックになったときに無くした体温計のケースがどこへ消えたかは分からない。神隠しのように忽然と部屋から消え去っていった。

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