2024年3月13日 深夜

 今は、深夜2時です。


 今日の昼13時。担当教員と会って話した後、退学届に署名と印をもらう予定になっています。


 当然、緊張で寝付けません。


 だからこうして、今の気持ちを書こうと思いました。


 まずは心臓の動きから記録しておこうと思います。


 ドキドキ、とかでは無いんですよね。グッと心臓が押さえつけられてるような、締め付けられるような…? ただ静かに、心臓が苦しそうにうめいている…みたいな感じでしょうか。


 眠ろうとして目を瞑ると、本当に、余計なことばかりを考えてしまうんです。その点、こうして書いていれば、考えも整理できて、気も楽です。


 眠くなるまで執筆を続けようと思います。今のところ眠れる気がしないので、徹夜で書き続けているかもしれませんが…。


 半分自分に向けたメモなので、脈絡なく入学の話でも思い出してみます。


 私は、1年浪人して今の大学に入りました。


 浪人した理由は、どうしてもこの大学に行きたかったから! …では無いんですよね。


 そもそもの話、私には将来の夢というものがありませんでした。


 小中高と、事あるごとに書かされた将来の夢。ある時はマラソン選手、ある時は漁師、またある時は教師…。


 こう書いてみれば自分でも驚くほど、一貫性がありませんね。


 とりあえず、その時々、近くにいた友人の将来の夢を書いていた覚えがあります。


 恐らく、他人よりも“未来”について考えるのが苦手なんだと思います。


 いつか来る日のために貯金をする。いつか来るなにかのために、備える。そういったことが、全く持って無駄に思えてしまうんです。


 でも、こんな自分の考えが間違っていることは、周囲の友人や家族を見ていれば分かります。


 でも、どうしても、実感が湧きません。未来については、周囲の人々と同じ様に感じて、考えることが出来ないんですよね…。


 結果、刹那的な生き方しか出来ないんです。今が良ければいい、みたいな。人からすれば嘲笑されたり、ひょっとすと怒られたりするような、終わってる考え方ですよね。


 実際、考えを改めるように言われたこともたくさんあります。ですが、中々変えられません…。家族や友人には、呆れられていることでしょう。


 でも、彼らが「わけ分からない」と言うように、私も彼らが何を考え、言っているのか、わけが分かりません。


 そして間違っている方の私が考えを変えられない限り、一生、未来については平行線の議論になりそうです。本当に申し訳ないし、情けない…。




 なんでこんな話になったんでしたっけ…?


 スクロールしてみて思い出しました。将来の夢の話からでしたね。


 とりあえず、私には将来の夢がなく、フリーターで良いかと考えていました。当然、受験勉強なんてしておらず、センター試験(当時)はボロボロ。体裁で受けた大学も、見事に落ちました。


 じゃあこれからバイト先でも探すか、と思っていた矢先、両親から言われたんです。大学には行って欲しいと。もっと言えば、先生になって欲しいと。


 特にやりたい事があったわけでもないですし、人に何かを教えたり、子供の面倒を見るのは好きでした。


 世話になった親が言うのであれば…と、目指した大学が、今通っている大学でした。


 一応、国公立の大学です。勉強を頑張ったあの頃の自分を褒めてあげたいです。


 このとき、現役合格する人たちの凄さを知りました。授業を受けて、部活もして。そのうえであの勉強量を確保していた…。世の現役生たち、すごすぎです。


 もしこれを読んでいる方の中に現役生がいれば、自分は凄いことをしてるんだと自信を持って、誇って下さい。


 とまぁ、そうして行くことになった大学。大学名は伏せますし、都道府県も伏せておきます。今は大阪在住ですが、当時は…。


 先生を目指す以上、学部は教育学部でした。


 人並みに勉強して、大学に行けた。このまま普通に卒業できる…と、思ってたんです。


 意気揚々と学生ライフを満喫し、サークルにも入って。この時に初めてTRPGを知り、シナリオを書く楽しみを知りました。そしてそれが今、私が小説を書いている原点だったりもします。


 浪人しただけあって、私は決して優等生ではありませんでした。それでも友人たちの助けも受けて、どうにかフル単で2年間をやり過ごしていました。


 ですが、3年生(3回生)の夏、事件が起きます。


 教育学部では、教育実習に行かないといけないんですよね。そして、私の大学では2回、長期にわたって教育実習を受けなければなりません。


 その1回目の実習があったのが、3年生の時でした。


 もう薄々お察しかと思いますが、この実習がターニングポイントです。


 実習の際、教育現場の難しさを知ることになったんですよね…。


 それに、実習の際に受けもってもらった先生と色々と行き違いがあったりもしました。


 計4週間行われた実習。3週間目からは家を出るのも大変だったことを覚えています。不登校…かは分かりませんが、まさか大人になって「学校に行きたくない」となるとは…。


 自分のメンタルの弱さと不器用さが、ただただ不甲斐ない…。


 結果的には実りある実習とはならず、それがトラウマになって、2回目に行けなくなってしまいました。


 これが、大学中退の主な理由になります。


 卒業のために必要な単位は、教育実習(2回目)と、卒業論文だけ。それ以外は、フル単でここまで来ていました。


 が、どうしても、どうやっても、実習に行けない…。


 時間が解決してくれる。そう思って休学もしましたが、変わらず。むしろ、苦手意識が強くなる一方です。


 今では学校や実習に関わる地名や単語を聞くだけで、気持ち悪くなりほどになってしまいました。


 でも、人に何かを教えたり、子供の面倒を見るのは相変わらず好きです。学費も払ってきたし、学校を出れば教員免許+幼稚園教諭の免許も取れる。


 休学している間、たくさん言われました。


「もったいない」


 って。私自身も、そう思います。が、もう本当に、どうやっても、教育実習に行けないんです…。


 両親からも、友人からも、励まされ、感謝の念に絶えない。なのに、その期待に応えられない。申し訳ないやら、恥ずかしいやら、情けないやらで、結構真面目に死ぬことを考えていたりもしました。


 いえ、まぁ、その気持ちは今も多少はあります。が、どうにか周囲が…特に親が理解を示してくれて。最後まで(今も、ですね)納得はしてくれませんでしたが、それでも理解はしてくれました。


 お陰で、少しだけ、気は楽です。少なくとも今すぐどうこうしようとは思わない程度には、心を落ち着けることができました。


 未来について話したときも触れましたが、多分、私は器用な方ではないんだと思います。


 自分の中で、折り合いをつける。


 多くの人が簡単に出来てしまうそんなことが、とても苦手なのかも知れません。


 だから、私の場合、諦めて、逃げ出して、回り道をすることでどうにか壁と向き合おうと思います。


 まぁ、もしかすると、この前の壁は永遠に横に続いているのかもしれません。いつか、「乗り越える方が楽だったなぁ」「大学、卒業していれば」と後悔する日が来るかもしれません。その確率のほうが圧倒的に高いことも、理解しているつもりです。


 それでも、残念ながら生きている限り何かとお金がかかります。学費も、馬鹿になりません。もう、立ち止まってはいられないようです。


 だから私は、大学を辞める選択をしました。




 …今、チラッと左上の時計を見たら、朝4時でした。


 とりあえず、今から眠る努力をしてみようと思います。


 きちんと起きられたら、次は電車の中で、その時々感じていること、思っていることを書いてみようと思います。


 大学中退という経験を、無駄にしないために。忘れないように、ですね。

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