ロボットの異世界転生物語~【第1章】ヴァイオレットとミィナの師弟生活~
瑠栄
_____これで良いのか、師弟関係。
"コツコツコツ・・・"
長い長い暗い廊下に、足音だけが響く。
空は夜のように暗く、不気味なシルエットが遠くに浮かんでいる。
"ピシャーン"
雷が鳴り、視界が一瞬明るくなる。
小降りの雨まで降って来た。
そのまま真っ直ぐ行くと、アンティークの扉が迫って来る。
"コンコン"
扉を控えめに叩く。
「・・・いいぞ」
中からアルトボイスの声が聞こえ、出来るだけ静かに開ける。
"ガチャ"
重い扉を開け、私は目の前にいる女性に静かに声をかけた。
「・・・ヴァイオレット」
「何だ?」
間髪入れずに問い返してくる師範に、私は目を伏せた。
「・・・変な魔法を急に作るの、やめてくれます???」
「いやー、すまんっ!!どうしても、やってみたくてなぁ」
「失敗してるじゃん・・・」
呆れてため息をつく私とは対照的に、師範であるヴァイオレットは悪気も無さそうに愉快に笑っている。
_____これで良いのか、師弟関係。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます