第3話『報告3』

 今日珍しい出来事が起きた。


 それは自分が約束を守り、人と会うということだ。基本的に自分は約束事をしない。なぜならギャンブル生活の為メンタルの浮き沈みが激しく、その時の感情次第で予定を変えてしまうからだ。


 だが、今日は守った。


 明石で高校の友人と合流し、オススメの中華料理屋に案内された。


 彼とは会うのは何年振りだろうか?


 まだ自身が廃人になる前…社会人になってからも会っていたが、8年ぐらい会っていなかったような気がする。彼は一重だったが何故か二重になっていた。どうやら睡眠不足が続き勝手に二重になったらしい。周りには整形疑惑が浮上しているとのことだ。


 雑談も膨らみ食事を終えた。


 友人は廃人の自分に気遣い食事をご馳走してくれた。そこで私はポケカ151のパックを1つ渡してこう言った。


「あと何十年か後には多少価値がつくはず」


 明石駅まで送ってもらいここで別れた。


 人と飯を食うのも五年振りだった。


 そのままの勢いで舞子駅に向かった。


 駅に着くと歩くスピードを早めて上へとかけ上がる。辿り着いた先は高速バス乗り場。


 予約なしだったが無事乗り込めた。



 そして、明石海峡を渡った。



 この文脈を1人の友人に送る。


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