第5話
side竜馬
いったいどのくらい経ったのだろう。
レベリングを始めてからかなり経った。
モンスターは飲食をしないので分かりずらいが、体感3日くらいだ。
とりあえずステータスを確認しよう。
天野竜馬 ケイブドラゴンLV256
HP2430000/2430000
MP5064700/5064700
ATK728000
DFE854000
SP4800/5000
スキル
火魔法特
結界魔法
無限回復
気配隠蔽
レベルがすごく上がってる。スキルは結界魔法と気配隠蔽を新しく覚えて、自動治癒が無限回復になっている。前世の俺は100レベあたりだったから、すごい。
あのクソギルドの中で俺はかなり強い方だったから、今ならいけるはずだ。
地上はどうなっているのだろう。
異世界に転生してると都合が悪い。
だんだんと人がだいぶ多くなってきた。気配隠蔽で気づかれていないが、ぶつかってしまうと、バレてしまう。かなり神経を使うのでもう解除してしまおう。
姿を現すと、周りの人間は一瞬固まった後、逃げ出した。
「ドラゴンだー」
「なんでこんなとこにいるんだよー」
「上層部は安全だって聞いたのにー」
逃げろ逃げろ。彼ら彼女らは、叫びながら逃げ惑っている。面白いぐらいだ。
「今から丁度潜るとこだったんだ。運が悪かったな。ドラゴン!」
上級の探索者だろうか、自信に溢れているな。だが、レベルが低い。尻尾を振ると、腹にジャストフィットして、吹っ飛んでいった。
こんなどこで道草食っていては目的が果たせない。さあ、ギルド本社へ向かうか。
運良く、転生先が品川ダンジョンだったので、その近くに本社を構えていたクソギルドのホワイトフラグまで、5分もかからなかった。さあ、掃除スタートだ。
side???
「社長!品川ダンジョンにドラゴンが現れて暴れてるとのことです。それは今、地上に出て、ホワイトフラグの本社を破壊しているとのこと。いかがいたしましょう?」
ホワイトフラグか、あそこは最近ギルドメンバーによるダンジョン内殺人事件の起きた場所か。
「なぜ、そんなことに?」
「品川ダンジョンの2層に突然現れたかと思うと、Aランク探索者の虎島を倒してそのまま地上に出てきたらしく。近くの探索者たちを緊急招集しているらしいのですが、なかなか集まらず。」
おそらくそいつが125階層のベヒーモスを倒したのだろう。そうなると、今、日本でドラゴンを討伐できるのはアイツだけだろう。
だが、今はアメリカへ出ている。
待つしか我々にできることはないようだ。
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