第27話 2年ぶりの鎌倉へ

2年間、帰っていなかった鎌倉へ戻る。


それは懐かしさもあるし、それほどまでに急を要していることでもある。


郎党と共に東海道を上り、鎌倉へ。


鎌倉には孫次郎がいた。


「久しぶりだな、和音。」


「ああ、久しぶりだ、家長。」


孫次郎は元服し、斯波家長と名を変えた。


「家長、話がある。二人きりになりたいが、いいか?」


「ああ」


といい、従者たちが下がるのを確認し、


「家長、未来だと君はここで命を落とす。でもその心配はおそらくないだろう。なんせ僕もいるし、僕の郎党には新しく北条軍が入る。」


「北条を味方につけれたのか。」


「これは秘密で頼む。内紛が起こるとこちらが苦しくなる。」


「ああ。」

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