第8話 デール村にて


GM:君達は依頼を受けてハーヴェスの街を出てデール村へと向かう。

 道中は特に問題なく、長閑な田園風景か続く。


アルテ:私は陽気に歌を歌っています。

プロスティ:私は街を出る前に屋台で買った食べ物を食べてます。

ルーナ:「プロスティ、貴方鍋食べてまだ入るの?」と胸焼けぎみに声かけてる。

プロスティ「こんなのおやつよ、食べる?」と言っておやつにしては重たい屋台料理を差し出します。

ルーナ「気持ちだけもらっておくわ」と言ってそっぽ向きます。

メリナ:えーっと………

ライデン:メリナさん、無理にロールする必要はないから。

メリナ:あ、はい。


GM:そんな感じで道中を進んでいき、時刻はそろそろ15~16時になりそうな所、目的地である村のシルエットがみえてくると、黒い煙が上がっているのがみえる。


ライデン:GM、それは煮炊きの煙ですか?

GM:君達には火事の煙にみえるね。


ライデン:「大変じゃあ! 村が燃えとるでゴワス!」

メリナ:私は無言で走り出します

アルテ:私も走って、メリナを追い抜ぬいて「皆遅いよ! 早く早く!!」と跳び跳ねて手招きします。

プロスティ:敏捷力倍近く違うもんねえ。

ルーナ:とにかく可能な限り走ります

ライデン:同じく。


GM:ホイホイ、では君達が村に急いでやってくると納屋と思われる建物が焼け落ちていて、村人達は煤だらけでついさっき鎮火した様子だ。


メリナ:私はイーヴの神官と名乗って怪我人がいないか聞き回ります。

ライデン:俺は瓦礫撤去手伝うかな

プロスティ:俺も手伝う。


GM:元々被害が納屋だけなのと、君達が手伝ってくれたので片付けは終わり、君達は村長の家に案内される。

水を飲んでひといきつくと、「こんなことならもっと早く依頼を出すべきだった。ともかく手伝ってくれてありがとうございます」と君達にお礼を言う。


メリナ:「いったい何があったのじゃ?」と聞村長にきます。

村長:「明け方近く、ゴブリン達が襲撃してきたのです。こちらには死傷者はいませんでしたが、納屋に火をつけられて消火活動中に家畜や農作物が奪われました」


プロスティ:火事場泥棒か。

アルテ:意外とゴブリン頭良いんですね。


村長:「こちらがほとんど対応できないのがゴブリンどもも理解したかもしれません。次に襲撃が来たらこの村は………」

メリナ:「その為の我々冒険者じゃ、我らに任せよ」

ライデン:取りあえず敵の数とかわかるかな?

GM:村長は棍棒を持ったゴブリンと粗末な短剣を振り回したフットの六人組だったと答えるね。

ルーナ:マスター、フットについて魔物判定します。達成値13です。


GM:弱点値も抜いてるね。ゴブリンの手下的なポジションの蛮族で魔法攻撃に弱い。

村長は話を続けるよ。依頼を出す前から村の少年が蛮族の集落を見つけたと騒いでいたが、誰も取り合わなかった。

すると村の少年は俺が倒してやると言って出ていき、三日も行方知れずだそうだ。


ルーナ:狼少年扱いされて、自分で解決しようとしたか。

プロスティ:マスター、村の人は少年の目撃証言の裏取りしなかったの?


GM:最初は村の狩人も森を調べたりしたけど痕跡がなくて、風で茂みが揺れたり野生動物をみて少年が勘違いしたと思い込んでた。

事態が変わったのは、少年が行方不明になって、再度森を調べたら魔動機文明の廃墟に蛮族が住み着いてて、慌てて依頼を出した。

で、君達が来る前に襲撃があったとのこと。村長はもっと少年の話に耳を傾けたらと後悔している。


アルテ:マスター、少年の名前は?

GM:少年の名前はアル、金髪の13歳で両親を蛮族に殺されてからは狩人が面倒みていた。

狩人からレンジャーとシューターのレクチャー受けてたので森での過ごし方や最低限の自衛はできてるかもとのこと。


ライデン:その話を聞いて立ち上がって今にも森に向かおうとします。

プロスティ:「落ち着きなさいよ。蛮族の拠点が何処かもわからないでしょ!」といって止めます。


GM:村長はゴブリン退治と生きているならアル少年を連れて帰ってほしいとのこと。


メリナ:えーっと(ページをめくる音)「盾神イーヴの名において、必ずや蛮族を駆逐し、無辜の少年を連れて帰りましょう」とイーヴの印が入った盾を掲げて宣言します。

ルーナ:おー、なかなか良いロールプレイ!

アルテ:「村長のおじさん、その蛮族が拠点にしてる遺跡は何処?」


GM:遺跡の場所を聞かれると村長は狩人を呼んで場所を教えてくれる。レンジャー技能持ってたら迷わないよ。

ライデン、プロスティ:持ってます。


GM:狩人もアルをお願いしますと頭を下げる。どうやら彼がアルの養父のようだ。


ライデン:大船に………いや、ノアの箱船に乗ったつもりで待っててください。

プロスティ:それ乗り遅れたら洪水で滅亡確定じゃん。

アルテ、メリナ:(笑ってむせる)


GM:隙あればギャグ挟むのやめーや!

ライデン:そんなっ! マスターは俺に息をするなというのかっ!?

GM:お前のギャグ発言は自発呼吸レベルかい!


ルーナ:取りあえず森にある魔動機文明時代の遺跡に向かいまーす。


 一行は蛮族がいると思われる森の中の遺跡へ向かう。


 続く




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