免罪符
NADA
ささくれ
ついにこの手を使う時がきてしまった
あちこちで見かけてはいたが、自分が使う日が来るとは
ある意味、こちらに真の仲間入りができたような、正直、負けを認めたようであまり嬉しくないような
そう、『ネタが浮かばないエッセイ』にはしる
このマラソンの醍醐味は、時間制限が設定されていること
タイムアップしてしまっては元も子もない
ギブアップの見極め時
まだ時間は残されている
しかし、免罪符を使うことを思いついてしまった
いつ使うの?今でしょ!
腐っても物書きのプライドとして、この手を使うのは一度きりにしておきたいとは思っている(先のことはわからない)
このマラソンに参加して三年目と四回目のお題
ガッツリ中だるみだ
フレッシュさもベテランの腕も無い
中堅ポジションの凡才中年
手を抜くことも大事なスキル、なんて言い訳をして、使わせてもらいます
「ささくれ」
解釈は二通りしかない
身体的なささくれか、心のささくれか
限定的過ぎる
前者は単純過ぎて、後者は用途が広すぎる
つまり、お題を生かすことが難しい
こうして制作過程の思考を書くことは、手の内を明かすようで不本意だが、仕方ない
指定されたお題から作品を書くには、閃きやアイデアが必要だ
にもかかわらず、「ささくれ」では広がらない
どんなストーリーであろうと、どこかにささくれた指の表現をぶっ込めばいい
もっと簡単に、“ささくれだった心が”とかネガティブな心境の場面で一言付け加えるだけでいいこともわかっている
しかし、それではお題指定の意味がない
お題に結びつく面白味が何も無い
そんなのは嫌だ
葛藤の末、適当にお題を使用するよりは、エッセイに逃げる方を選択した次第である
エッセイは得意分野でもあるという自負もあるので(手前味噌)
ぶっちゃけ、何もアイデアが浮かばなかったのが本当のところ
産みの苦しみはリアル出産だけで充分
さて、文字数も稼げたようなのでそろそろ締めに入ろうか
これだけ内情を吐露してしまうと、どうにも締まらない
まあでも、これはこれで楽しんで書くことができたのでよかったと思っている
後は、残りのお題にかかっている
もう同じ手は使えない
諸先輩方のやり口でも参考のために見ておこうかな
免罪符 NADA @monokaki
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