裏設定:ラノベ作家、鳥巻八号の秘密!

※第48話に至るまでの裏設定です。

※本当の作者のネタ集でもあるので本編に影響のない部分も含まれます。

※なんちゃらXみたいにドキュメンタリー風に読んで頂けると嬉しいです(笑)

―――――――――――


 まずは原作者、鳥巻八号先生よりご挨拶の一言。


「やぁ愛する読者のみんな! 元気にしている!?

 え? アンチ読者は元気ないって? あっそうドンマイ(超軽)。

 ところで、ついに私の正体がバレちゃったね!

 けど物語上、詳細はほぼ触れられなさそうなので、今回ここでぶっちゃけるね!」



【鳥巻八号の正体】

 地球を主軸とし並行する異世界を創造する神の一人。

 「鳥」を象徴した「無限大の神」であるらしく、顕現する際の疑似体と作家ネームに反映されているとか。


 その目的は地球の信者達(読者)の想念(ラノベを愛読する思い)を糧に創造した異世界を形成させ運営すること。したがって妄信する読者達が理想とし感情移入しやすい世界観となっているらしい。


 神様らしく信者を寵愛し大切にする一方、アンチを嫌いエゴサーチしては「奴らが死んだら異世界に転生させて、ヤラレ役の雑魚キャラかしょぼいモンスター役にしてやるからな!」と本気で思っている。

 ムカつくと、よく「チッ」と舌打ちしてくる。

 現在も地球で「牧田 隆司」という青年を分身体アバターにして精神をリンクさせ、自分が創造する世界をラノベとして執筆させている。



【異世界の神々】

 基本は実態がなく精神体とされ、顕現する時は何かしら象徴する形(動物であり人であったり)となる。

 異世界の神には第一神~第七神の『神位』が存在し、位が最も高い『主神』が異世界を創造し、中心世界である『地球』と干渉を許されている。



【神位の順位】

第一神

・主神:唯一地球と干渉し地球に住む信者達(読者)の想念で、異世界を創成と創造することを可能とする最高神。ガバ作家、鳥巻八号の正体がこれ。


第二神

・副神:主神を支援する神で、異世界に住む者達を管理する。女神であることが多く、聖女シャノンが仕える神々がこの神位にあたる。


第三神

・支神:中間管理職的な神。気候や環境など操るとされ、穀物神など世界を成り立たせる上で重要な役どころが多い。


その他

・各地に根付き種族達に祀られる神。動物の神。精霊の神などが存在する。

・また邪神として祀られる上位の『神位』がおり、光と闇は表裏一体という概念でバランスを保ち異世界で共存している(神々同士が争い戦うことはないが、互いに罵り合うのは頻繁らしい)



【鳥巻八号の思惑と行動の流れ】

※少しネタバレを含んだ時系列順


・自分が創造した異世界がシナリオ(原作)通りに進んでいないことで「え? 嘘でしょ?」っとビビる。


・よくよく調べると悪役アルフレッドが転生者(社畜おっさん)であることが発覚し、いい人ぶりを発揮して原作に反した動きばかりしていた。


・主神:鳥巻八号「なんなんだ、あいつ!?」と半ギレする。本来なら原作の流れに沿って正しく運営させるため、地球で波長の合う人間を主人公ローグ側として転生させる予定だったからだ。その理由は「神の思惑通りに動く分身体アバターとするため」である。


・だが鳥巻八号はまだ余裕ぶっこいていた。アルフレッド(社畜おっさん)がいくら足掻こうと、どうせ主人公のご都合展開ガバでひっくり返せると高を括り、「まっいっか」としばらく見守ることにする。


・しかし悪役アルフレッドは次第に周囲から英雄視され、逆にローグは主人公の癖に悪役のような行動を取り始めている。致命的なのは『聖剣争奪戦』でローグが敗れたことだ。


・あまりの逆転展開に「もう絶対に可笑しいじゃん!」と、ここでようやく危機感を募らせる鳥巻八号。実は異世界で原作で書いたこと以外の物語ムーブが発生していることが判明した。


・ちなみに異世界を管理する主神ルールとして、神自身が直接的に異世界のムーブを変えたり干渉することはできない。その為の主人公であり、神が与えた恩寵である主人公補正が引き起こすご都合展開ガバであるからだ。


・手駒の筈だったローグが完全に主人公枠から外れたことで、鳥巻八号は「このままだとガチでヤバくね?」と判断し、夢の中でアルフレッド(社畜おっさん)と接触を図ることにした。


・それはアルフレッドに『物語の破綻者デウス・エクス・マキナ』として新たな物語の軌道修正と原因解明の協力を依頼するためであった(第48話の時点)。



【地球での鳥巻八号】

 〇牧田まきた 隆司りゅうじ 

 ごく普通の大学生であり自称:声優志望だったが特にレッスンなどしたことがなく、だらだらと適当に生きていた。


 ある日、ふとアイディアが湯水のように湧いてきたので何気に某WEB小説サイトに投稿したところヒットを生み、そこからプロのラノベ作家『鳥巻八号』のペンネームで活動することになる。


(捕捉:異世界を運営する主神、鳥巻が作家として活動するための分身体アバターとして選ばれた青年。理由はお互い適当な性格から波長があったとのこと。尚、牧田自身は自分が憑依され執筆していることに気づいていない)


 牧田はこれまで創作活動などしたことがなく、いきなりの転機にもかかわらず本人は疑念を抱くことなく、状況に流されるがまま「印税もがっぽり入ったし、まっいっか」と割り切っている。

 ちなみに普段から「まっいっか」が口癖。

 飄々とした振る舞いから神経が図太く見られがちだが実際はメンタルが豆腐並みに脆く弱いらしく、本来ならエゴサーチや読者の感想欄など怖くて見られない性分の筈が、何故かついチェックしてしまい唯一そこだけは不思議で違和感を抱いている(この部分は神である鳥巻八号が関与し影響を与えている模様)。


 また牧田は以前から、同じ大学のサークルで片想い中の美女「大空 桃香」に告白しようか迷っていた。

 しかし桃香は純愛モノの恋愛小説を好む傾向があり、ラノベ(特に異世界系)はご都合すぎて感情移入できないというガチ勢の文系美女だ。


 特に話題の人気ラノベ作家、鳥巻八号を酷く軽蔑しており、


「あんな如何にもウケ狙いで、女性達を承認欲求を満たすだけの道具にするようなガバ作品なんて大嫌いよ! 作者の人格を疑うわ!」


 と断言され、某WEB小説のラブコメ展開のようなチョロくて甘くない現実リアルを叩きつけらていた。


 牧田は桃香に自分の正体を明かせず、告白どころか「大空さんに鳥巻八号だとバレたら終わりだ……」と現在も悶々と悩んでいる真っ最中であった。


―――――――――――

鳥巻八号(主神)について、まだ裏設定があったりします。

(それなりに偉い神様の癖に、やたらと大人げなく人間臭い性格である理由など)

また機会があれば裏設定PAT.2で明かしていきたいと思います。


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