スカベンジャー

鷹山トシキ

第1話 神戸

 犠牲者 4人

 スカベンジャー(Scavenger)とは、動物の死骸を食べる動物たちを指す英語で、海底に沈んだ魚やクジラなどの生き物を食べるオオグソクムシやヌタウナギ、カニなどがいる。 地上では動物の死体を食べる「死出虫」とも書かれるシデムシや、カラスなどもこれにあたる。中英語で「税関の長」。入港した船内で密輸取り締まりのため、怪しい場所(ごみためなど)を捜索する様を、揶揄した表現から。


 烏丸篤史 死体処理、現場撹乱

 イーゴリ 葬儀屋

 アンドレイ マフィア

 蟹江 マッドサイエンティスト

 伊賀 整理屋

 縦羽 検視官

 蛆森 税関

 鷲塚 殺し屋

 鵜飼 紹介屋

 伊藤 カラオケボックス店員

 アズサ デリヘル嬢

 小田林 神戸署捜査課刑事


 4月26日

 デジタル庁初代デジタル監の石倉洋子が退任。同日、浅沼尚が第2代デジタル監に就任した。


 内閣総理大臣の松坂憲史郎が、ウクライナ大統領の内田隆之介と電話会談。ウクライナ政府からの要請を踏まえ、松坂は財政支援の3億USドルへの増額、防護マスクや小型ドローン等の自衛隊の装備品等の提供、食料品や医薬品などの物資の提供を表明。内田は、これまでの松坂の貢献に対して深い感謝の意を示した。


 大昔、日本とウクライナは戦争をして日本の領土となっていた。


 神戸の街を舞台に、新井浩文に似た伊賀という整理屋が活躍する物語が展開します。伊賀は普段は普通の整理屋として仕事をこなしていますが、裏ではさまざまな情報や秘密を持っている人々からの依頼を受けています。


 ある日、伊賀は街で起こった一連の連続殺人事件に巻き込まれます。事件の背後には複雑な陰謀が渦巻いており、伊賀は自身の整理屋としてのスキルを駆使しながら真相を追い求めます。


 調査を進める中で、伊賀は街の裏社会や影の力を持つ人物たちと対峙することになります。一方で、彼の過去や秘密も徐々に明らかになっていきます。


 物語は緊迫感溢れるシーンや予測不能な展開、そして神戸の風景を背景にした独特の雰囲気で展開されます。伊賀は事件の真相に迫りながらも、自身の運命と向き合うことになるでしょう。


 最初の現場は再度山ふたたびやま。花崗岩質で、錨山(碇山)、市章山等の後衛を成す。北麓からは湊川に連なる天王谷川が、北東麓からは生田川が、南麓よりは再度谷川が発する。一帯は再度公園となっており、神戸を代表するハイキングコースの一つ。犠牲者は満島真之介に似た伊藤って男。


 伊賀は妻子とハイキングに来ていた。


 事件の当日18時頃、デリバリー嬢、アズサと客、伊藤の二人がホテルの客室に入り、アズサが事務所への電話をし終わると伊藤はアズサを殴打。さらに伊藤はアズサの手をナイフで刺して脅し、アズサの両手と両足を拘束した。伊藤はビデオカメラをセットし、カメラ等でも撮影した。 アズサは逃げ出そうとし、拘束がゆるんだ隙に伊藤のナイフを取り伊藤の脇腹を刺した。伊藤は同日21時頃死亡した。アズサは全治二週間の傷を負った。


 2番目の現場は走水はしうど神社。兵庫県神戸市中央区元町通5丁目にある神社。元町商店街から1本南に下った東西の道に面したところに鎮座している。


 夜の闇が走水神社を包み込んでいた。ケンドーコバヤシ似の紹介屋の鵜飼英太は、疲れた表情で神社の境内を歩いていた。突然、足元でガサガサと音がし、彼は身を乗り出してみると、地面に落ちた紐を見つけた。不審に思いながらも、鵜飼はその紐を手に取った。


 その瞬間、何者かが彼に襲いかかった。鵜飼は驚きと痛みに耐えながらも必死に抵抗したが、犯人の力は強く、紐を使って鵜飼の首を絞め始めた。闘いの末、鵜飼は意識を失った。


 数時間後、他の神社の信者が訪れたときに、血だらけの鵜飼が発見された。彼の首には紐の痕跡が残っており、残された紐は犯人の仕掛けたトリックの一部として暴かれたのだった。


 紹介屋とは、多重債務者がいくつかの貸金業者に融資を断られ、借入先を見つけるのが難しくなっている状況にあるとき、「あらたに融資をしてくれる貸金業者を紹介しますよ」と言って、紹介手数料をだまし取る業者のことを言う。

 

 柴田恭兵似の神戸署捜査課の刑事、小田林は、走水神社で起きた殺人事件に対する捜査を担当していた。鵜飼英太の遺体が発見された場所は、事件の現場として重要な証拠を持っている可能性が高かった。


 小田林は現場に到着し、まずは周囲を詳しく調査した。地面に落ちていた紐や鵜飼の遺留品などを集め、証拠を確保すると同時に、目撃者や関係者から証言を得るための調査を進めた。


 捜査の過程で、鵜飼が紹介屋として多重債務者に対して行っていた詐欺的な行為が浮き彫りになった。彼が被害者となった背景や事件の動機が次第に明らかになっていく中、小田林は捜査を進めていった。


 証言や物証を総合して、小田林は容疑者のリストを絞り込んでいく。事件の謎やトリックを解き明かし、真相に迫るために彼は捜査を続けるのだった。


 お笑い芸人の勝田喜久雄かつたきくおは神戸駅前で『受託収賄罪、受託焼売罪』と1人お笑いをやっていた。誰も笑う者はいない。


 小田林刑事は、事件の捜査を進める中で、ある情報を得るために神戸駅前に向かった。そこで彼は、偶然にもお笑い芸人の勝田喜久雄と出会うことになった。どことなく伊藤淳史に似てるような気がした。


 勝田は明るい笑顔で小田林に声をかけ、「刑事さんですか?何かお探しですか?」と尋ねた。


 小田林は状況を説明し、勝田に事件の関連情報を聞きたいと告げると、勝田は興味津々の表情で聞き入った。彼は地元の情報に詳しく、事件の背景や関係者について知っている可能性があると小田林は考えた。


 二人は神戸駅前の喫茶店に入り、静かな席で話を進めることにした。勝田から得られる情報が事件の解明につながるかどうか、小田林は期待と緊張を抱きながら会話を続けるのだった。


 小田林は夢の中で広末涼子とキスをする夢を見た。それから暗闇に続く階段で白いレーザービームを浴びせる女に遭遇する夢、マックに行く夢も見た。

 小田林の捜査の末、伊藤の勤め先が三宮にあるカラオケボックスであることが明らかになった。


 伊賀は事件の混乱を逃れるため、神戸を離れることを決意した。彼はベラルーシに逃げる計画を立て、身の安全を確保するための準備を始めた。


 まず、身分を偽るための偽造パスポートやビザを入手する必要があった。伊賀は裏社会のつながりを頼りに、これらの文書を入手することに成功した。


 次に、旅費や滞在先を確保するためにお金が必要だった。伊賀は、自分の貯金や身辺の財産を手放してでも資金を集めることに決めた。


 そして、逃走計画の最終段階として、神戸を出る前に一時的な身分を偽るための衣装や持ち物を整えた。彼は慎重に行動し、警察や関係者の目をくぐり抜けてベラルーシへと向かった。






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