木理の剥離片ー『知ってはイケナイ。』ー目録弐

晴れ。

硲ノ箱ハ生ルー1






八角堂はっかくどうぬし

う。


「 溫烱はるき

  シバ

  ハコには

  行くな 」



碓井うすい溫烱はるき

驚き、

手にした芭蕉ばしょうの葉を

取り落としてしまった。



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硲ノ箱ー

ハザマノハコ。


ハザマ狭間はざま

異界の異形が

狭間から

この世を見ている。

おり渦巻うずめきを詰めたモノ。

災厄の宿るモノ。


ハザマハコには

その

『記憶』が、

満ちている。


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ほむらの黒い影』は

ソコに

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