第3話 自殺サイトの住人2

 と、いう書き込みをみて、暇を持て余していた俺は茨剣山に足を運んでいた。


「まさか本当に存在していたとは」


 自殺サイトに投稿されていた上記の書き込み。返信欄には勿論「嘘乙」やらなんやら書かれている。だが、書き込み主の以前の投稿で茨剣山についての資料が上がっていたため、茨剣山のあると思われる場所へ興味本位で行ってみることにした。そして、冒頭に戻る。とにかく俺は山に侵入できるところを見つけ道?を歩く。

 しばらく歩くと小さな木造の家を見つけた。なるほど、これか。とりあえず入ってみようとドアを開けた瞬間、真っ先に入ってきたのは異臭だった。これが世に聞く死臭というものらしい。左を見れば白骨化遺体と、それに被さるように倒れた遺体があった。その横には睡眠薬の空き箱が三箱あったため書き込みの通りに死んだのだろう。


「さて、俺もそろそろ」


 死ぬか。そう考えるがふと、ある違和感に気づく。書き込みに使ったであろう電子機器がない。来る途中には電子機器の類は落ちていなかった。周りもみたがそれらしきものは見当たらなかった。そしてもう一つ違和感に気づく。どうしてこんなところに電波が来てるんだろう。ここは地図にすら載っていない場所だ。普通電波なんて

…
カタッ


骨が音を立てて動いたように感じた。背筋が凍る。


「…すみません。これ以上の詮索は致しませんので」


骨を見ていう。
とりあえず、本来の目的を果たそう。そう考えて猟銃をとりだす。


…そういえば机に置いてあったはずの日記は床に落ちていたな…。まぁ、いまさらしったことじゃあないが。


…
…
…
おやすみ。

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