SNS上に潜むパンダVTuberを探せ!
アーカーシャチャンネル
そのつぶやきは『ささくれ、ささくれ』だった
「本当にいるのかな、パンダ? この場合はパンダVTuberか」
本日は3月11日、パンダの日と言われている。他にも様々な記念日でもあるが、これだけが何故かSNS上で爆伸びしていた。
何故かと言うと、この日に限って姿を見せるというパンダVTuberがいるらしいという話を耳にしたのである。
耳にしたというよりは、SNS上のタイムラインで見かけた、と言うべきか? スマホ経由ではなく、自宅のパソコン経由だった。
他にもトレンドワードがあり、そのうちのひとつとパンダの日がかみ合った結果、と言うべきか?
『ささくれ、ささくれ……』
こういうつぶやきと共に姿を見せると言われているが、ささくれって別の意味でのささくれなのでは……とスルーされているのが現状だ。
ささくれというワードをつぶやいた結果、このパンダVTuberが姿を見せたような気配である。もしかすると、BOTを疑われそうな状態だが。
果たして、パンダVTuberは実在するのか?
これもいわゆる便乗系のインプレゾンビなのではないか……と言う説も疑われているため、彼はSNSの奥地へと向かうことになる。
そして、彼はいくつかのつぶやきを探っているうちに、このアカウントは既に凍結されているものを第3者がリサイクルしているのでは、と言う結論に至った。
下手に放置すれば、それこそインプレゾンビが沸いてくる理由になりかねないだろう。非常に危険かもしれない。
さらに元のパンダVTuberを引っ張り出し、事情説明するにも……引退したVTuberなどだったらどうしよう、と言うのもあるだろう。
「こうなったら……」
彼は、とある手段を取ることになる。ある意味でも最終手段だったかもしれないが。
『皆さん、初めまして。私が噂のパンダVTuberです』
その1時間も満たない時間に、まさかのパンダVTuberが姿を見せたのである。しかも、その場所は動画サイトだった。
別の意味でも衝撃が大きい。
少し前に見かけたパンダとは異なる個体なのでは……と言う指摘もあったが、それも関係なしにフォロワーは増えていく。
以前に目撃されていたパンダVTuberと思わしきつぶやきは、まさかのパンダの日に便乗したインプレゾンビだという事が判明し、凍結されたという。
『みなさんもパンダの日を盛り上げていきましょう。ただし、インプレゾンビなどの行為は、駄目ですよ!』
そこから入れ代わり立ち代わりで現れたパンダVTuberは瞬く間に有名になったのは言うまでもない。
ちなみに、パンダの擬人化VTuberなどと言うわけではなく、パンダのコミカルなキャラになったVTuberだった。
動物の外見をしたVTuberも探せばいるだろうし、事例がないわけでもないだろう。
この場合は、いわゆる着ぐるみ的なVTuberと言うべきか?
この日、パンダVTuberが話題になったのは言うまでもない。
SNS上に潜むパンダVTuberを探せ! アーカーシャチャンネル @akari-novel
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