設定資料① 




【領主と爵位持ち】


上級貴族である爵位持ちや、爵位を持たない下級貴族がいる。

それ以外に貴族ではない辺境領主もいる。


爵位持ちである上級貴族は国家の中枢を担う立ち位置にいることが多く、基本的には領地を持たずに王都や帝都で暮らし、国家繁栄のために働く宮廷貴族であることが多い。

一部例外もいる。


対して下級貴族は首都に住んでいる者と地方都市に住んでいる者がいる。


辺境領主は首都に邸宅を構えることはなく、地方の都市や村の管理運営を任されている。

下級貴族の大半は騎士の家柄で、首都や地方を防衛する任についている。


対して辺境領主は都市や村の雇われ領主という意味合いが強く、国から一任されて都市経営しているだけの内務官的意味合いの強い役人的立ち位置。

ただし、権力的には下級貴族より立場は上である。




【運命の三女神】


現在、未来、過去の三女神から成り立つ。

エイルヴェル(現在)、リンドウェルズ(過去)、ラーンルンド(未来)。

王国が信仰している宗教。

十五歳の洗礼の儀に際して、身体機能の一部を捧げることで、女神から特殊能力を一つ授かることができる。




【女神スキル】


王国独自のシステム。

いつの時代からかわからないが、女神洗礼という神術が編み出され、以降、毎年行われている洗礼の儀により、女神スキルを授かることができる。


通常、女神スキルは大カテゴリーである女神スキルの下に、そのときに使えるスキルがリストアップされていく。

要するに、


  【女神スキル名】

   ○スキル1

   ○スキル2

   ○スキル3

   ○身体強化スキル1


といった感じに。

ただし、現在の女神スキルを確認するときには利き手の甲に紋章が現れ、それを強く念じることで、現在使えるスキルの紋章が一覧表示されるといった形になる。

で、問題なのがフレッドの力なのだが……。




【魔晶石と高純度魔晶石】


現在知られている魔力を帯びた石は魔鉱石と魔晶石の二つ。

魔鉱石鉱山から取れる魔鉱石の中には魔晶石と呼ばれる魔力を含んだ結晶が混ざっており、それを錬成することで一般に普及している、製品使用に耐え得る魔晶石となる。


この魔晶石は魔法付与された魔道具のエネルギー源として使われることが一般的だが、中には更に純度を高めて巨大なものを生み出し、それ単体で別の用途に使われることがある。


魔道具に組み込む場合には電池のように使用することになるが、高純度の方は魔晶石それ自体に特殊な魔法付与を行って、それ自体が魔道具のような扱いになることがある。




【竜騎士と翼竜】


通常の竜騎士は小型の翼竜として知られるワイバーンの背に乗り、空から魔法やランス、竜の咆哮や、ブレス攻撃で敵を蹴散らす。

王国人はこれが正であり、唯一無二のものと思っているので、それ以外の攻撃をする者たちを邪と判断し、蔑む傾向にある。

また、王国では一般的にワイバーンを乗騎とするが、他国では異なる。

他国ではそもそも竜騎士の数がほとんどおらず、ワイバーン自体も数が少ない王国独自の様式となっている。

王国には古の時代より、古代竜として知られるジークリンデの存在があったゆえ、それが原因ではないかと目されている。




※本編の進み具合に応じて、少しずつ項目を増やしていきます。

※基本的には本編に出てきた用語をまとめて掲載するための設定資料集と思ってください。

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