第13話 イギリス帝国とスペイン帝国

イギリス…それはかつて世界の6/1を支配した帝国である。しかし、1942年になるとドイツのフランス占領や独ソ戦、日米開戦などにより、第二次世界大戦では蚊帳の外に追い出されていた。


「大戦の盟主である以上、行動をせねばならないが、やはり糸口はない。スエズ運河を落とされた以上他国の支援も難しい…オーストラリアと、ニュージーランドも落とされ、インドも消失。ほんと今年はいいことないな」


「さいですかチャーチル大統領」


「《さいですか》ってお前な……」


「だってそうでしょう?ずっとこのことを嘆いてるだけで動こうとしないんですもん。せめてドイツ本土だけではなくデンマークの方にも爆撃機飛ばしたらどうですか?」


「ソ連を助けたくないもん」


「そんなのでドイツに負けたら本末転倒でしょうに……あなた一次大戦でもやらかしてるんですから今度負けたら本当に殺されますよ」


「……デンマークに爆撃機飛ばすか」


「それがよろしいかと」


ダッダッダッダツガチャ


「ノックしてから入ってくれ。ってモントゴメリーじゃないか。どうしたんだ?君らしくない」


小走りで大統領室に入ってきたのはバーナード・モントゴメリー。イギリス陸軍軍人である。


「それどころじゃないです。ス、スペインがポルトガルに侵攻しました!」


「「は?」」


ポルトガル・ブラガ


「かなり思い切ったことをしましたね。フランコ総統」

「いや、内戦の傷も癒えないが、流石にポルトガルには勝てる。これなら日本に言い訳もできる。満州事変と同じようなものだ。それにイベリア半島統一は我らの悲願でもあるしな」


スペイン領のバダバスを攻撃されたとしてスペイン軍は9月25日ポルトガルを攻撃。東から攻められたポルトガル軍は予想通りとばかりに頑強な防衛線を生成。スペイン軍の足止めを図った。しかし東は囮であった。


11月12日に北からも侵攻を開始。1ヶ月も間がなかったことからポルトガル軍は東に兵を移動しており、完全に不意をつく形となった。


12月6日。ついにポルトガルを制圧。スペインはイベリア半島の統一を果たしたのだった。


「くっ、間に合わなかったか。すまない、ザラザール殿」


しかし、ポルトガルは死んではいない。

ポルトガルの総統、ザラザールは処刑され、ポルトガルの力は尽きたように見えた。しかし復讐を誓うものが1人、イギリスに落ちていった。


「必ず…仇を」


その男はマルセロ・ジョゼ・ダス・ネヴェス・アルヴェス・カエターノ。史実ではポルトガルの101代大統領となった男である。


次回、今までの人物紹介(大日本帝国軍)


正直なところ、これ以上人物を増やすつもりはあまりありません。(ドイツ以外)

一応宣告しておきます!もし増えたらすみません(^◇^;)

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