いじめられた男
狼男
第1話 高校
自分の体験を語る。いじめられてから時効が成立していると思う。でも、自分は許せない気持ちがある。いじめを担任の先生に相談してから、トラブルは解決したが、心の傷は治らなかった。精神病院に通うようにもなった。このことは辛くて誰にも相談できなかった。思いのままに書くと攻撃的な文章になってしまうため、深呼吸をしながら、文字にしている。よっぽど、トラウマになっていると思う。
自分のなかで、語り直すことで傷を癒やしていく。そのために、自分語りを失礼していく。
高校1年生のときから、コミュニケーションによるいじめを受けていた。そいつは、他の人には媚びるが、僕には傲慢で横柄な態度をとる。
心無い言葉を何度も浴びせられた。そいつの特徴は誰にでも絡む。クラスでほとんど友達がいない僕に絡んでくる。そして偉そうな態度で接してくる。
友達がいたら嫌がらせのことも相談できたのにとも思う。日本史ノート、色鉛筆を投げて渡されたことがある。いじめを立証するのが難しい。なぜなら、相手はコミュニケーションを駆使して攻撃してくるからだ。僕は、運動会のときに、彼の餌食になった。
大縄練習のときに、遅刻したり、うまく飛べなかったたりして彼に必要以上に責められた。こっちに落ち度があるかもしれない。いじめられる要素は十分にあった。他には、友達と話しているとわざわざ近くによってきて、ぼくを無視してその子と話はじめる。ミスをすれば、徹底的にいじってくる。数学の時間や英語の時間で失敗したときは決まってネタにされた。コミュニケーションのキャッチボールではなく、言葉のドッジボールである。
他には、自転車置き場事件がある。自転車にのって帰ろうとしたところ、そいつがスマホをいじりながら、自転車で道を塞いできた。そのまま、自転車を出すと、ぶつかってしまい、相手が怒ってきた。
翌日、教室で話し合いをしようといってきて、一方的に自分の言い分を言ってきて、謝れと言われた。誤ったところ、謝罪が適当だと言われた。自分の説明状況能力とコミュニケーション能力があって言い返す力があったら、いじめられなかったと思う。
担任にお願いして、彼の方に注意してもらった。席替えでなるべく離してほしいとお願いしたら、「わがままだ」と言われた。担任はそいつをずっとかばっているような言い回しをしてきた。
むしろ、こっちに非がある言い方をされた。「お互い様、受け流しなさい」などと言われた。自分は授業に出れないほど、苦しんだのにそんな言い方はないんじゃないか。そう思った。いじめられたあとから、精神病院に通ったり、保健室登校になったりした。担任は自分を一方的に攻め続けた。担任は、気の持ちようとか言ってきた。担任の態度に違和感があったので、校長先生や外部の職員さんに相談した。結局、担任は自分のやったことに異論はないと説得することはできなかった。いじめを行ったそいつの勝ちだと思う。泣き寝入りをしたようなものだ。悔しくて仕方がない。薬を処方されたり、保健室登校したりする時期と重なっている。因果関係を証明したかったのにとなった。自分のトラウマになっている。そいつの顔をみると叱責されるのではないかという恐怖心もある。皮肉なことにそいつは同窓会の幹事をやっている。
いじめられた男 狼男 @shinshin4445
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。いじめられた男の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
近況ノート
関連小説
保健室/狼男
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
雑記/狼男
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 8話
書き続けたい/狼男
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 3話
願望 非モテ/狼男
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます