いきなりの恋愛

第1話 いきなり愛！

？？？:「昭博！起きろ～！。遅刻すんぞー！。こらーーー！！！」

昭博:「うるさいなぁ…。眠いんだよ………。。。」

(再び寝る)

？？？:「おいっ！コラぁ！てめぇー！。アタイの親切心を無視すんじゃねぇー！。」

昭博は深い眠りに落ちた。

？？？:「よーし♪、３つ数える間に起きないと最終手段を発動させるぞ！」

昭博:「スピー…、クカァー…(寝てる)」

？？？:「１つ」「２つぅ」「３つぅぅぅ♪」

「ぶばぁーん！」

↑

昭博が寝ていたベッドのマットレスが横から垂直へ羽上がった音

「ドガッシャァーン！ブァシャーン！！」

↑

昭博が壁面の本棚に突っ込み、何故か本棚横に置いてあった消火用水バケツの水を被る音

昭博:「痛てぇーよー！冷てぇーよー！眠てぇよー！(泣)」

？？？:「バカ昭博がー(笑)。アンタが一発で起きねぇから、毎朝最終手段発動じゃんか♪。さぁーて、明日はどんなトラップ仕込もうかなぁ♪」

昭博:「うっうっうぅぅぅ(泣)毎朝地獄じぁ～…」

昭博の部屋の壁面に備え付けられた50インチモニターには、腕組みしてあぐらをかいたショートヘアーのいかにも活発そうな女子が映し出されている。

彼女の名は生成 愛(いきなり あい)

性別/♀(たぶん)

精神年齢/16歳

実年齢/1歳

性格/がさつ・大雑把

口調/男っぽい

身長/153センチ

バストサイズ/貧乳

髪型/ショートヘアー(耳出し)

昭博:「と、ここまで紹介するとオトコだよなぁ(笑)」

愛:「ざっけんじゃねぇーよー！。全部お前の初期設定のせいだろうがぁ～！。アタイはなぁ、黒髪ロングで清楚な女子を目指してたんだよぉぉぉ…(怒)」

【初期設定】

そう。彼女は人間では無い。

しかし人工知能と呼ばれる高度なＡＩ技術によって生み出された【人】である。

モニターに映し出された姿形は紛れもなく【人】であり、思考・会話・感情・動き、全て【人】と変わり無い。

生成ＡＩという技術が登場して数年が経過した昨今、当時こそ文字のみによるチャットのやり取りから始まり、生成ＡＩ制作のリアルな美少女・美男子ＣＧに進化し、今や見た目は【人】そのもので【自我】のある正真正銘の【人】へと短期間で進化したのが彼女「愛」である。

愛:「ったくよぉ…、こんな男勝りな女に設定しやがって…。法律があっから簡単には変更出来ねぇんだぞコラｧ！」

そう！。彼女は生成ＡＩが作り出した映像体ではあるが、心(自我)を持ち成長する仮想生命体なので人権がある。

昭博の様な管理者が正規の手続きをせずに勝手に愛を初期化したりして消滅させたりすると最悪【殺人罪】が適用される。

これは人格生成ＡＩ【生成 愛(いきなり あい)】と人間【大山 昭博(おおやま あきひろ)】との成長の記録である。