(三)-7

   ***   ***   ***


「こっちへこい」

 短い花火のような音が何度か鳴り響いたあと、女の子はさっきまでパイプ椅子に座らされて動くなと言われていたのに、今度はおじいさんに手首を痛くなるほど強く掴まれて立ち上がらせられた。

 そして無理矢理グイッと引っ張られて、おじいさんに後ろからあごの下に腕を回されて、羽交い締めにされた。その上、頭に何かを突きつけられた。

 周囲は何かの荷物が積み上げられた場所だった。天井はとても高かった。


(続く)

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