(三)-2
「へぇ。頼りになるじいさん、ってわけだ」
「俺たちは互いに助け合い守りあう。それを王さんは自ら率先してやってきた。だからいまボスの座にあるってわけだ」
そう言い終えたところで、金髪が倉庫の暗闇の中で何か気配を察した。誰かいる。
「どうしたんだ」
「誰かいるように感じたんだが……」
二人は荷物に寄りかかりながら左右を見回す。
荷物の壁は整然と並べられているが、二人の背後の区画については、荷物が輪を描くように配置されていた。隙間から中を覗くことは可能だったが、明らかにここに何かを隠していると意図せず示していた。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます