(二)-9

 赤いチンピラはその場に倒れると銃の男は銃口を青い男の方に向けた。青いチンピラはそれを見ると思わず手を上げた。

 しかし青のチンピラが両手を上げきる前に銃声が鳴った。

 青のチンピラはその音に思わず目をつぶった。間違いなく撃たれた。しかし痛みはすぐにはやってこなかった。

 拳銃の男は一度手にしている拳銃のシリンダーをスライドさせて弾が入っていることを確認すると、再び青のチンピラめがけて撃ってきた。大きな発砲音で耳がキーンとしているが、痛みはまだなかった。


(続く)

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