島と海ばかりの異世界に、貴族令息として転生。ハズレスキルだったので追放されたけど、島で魚料理の店を開いたら大人気になったので、ヒロインとハーレムしながら異世界を満喫します。

てるゆーぬ(旧名:てるゆ)

第1章

第1章1話:追放

俺は古井耕太ふるいこうた


24歳。


料理人の見習みならい。


魚料理さかなりょうりの店を経営する母のもとで育った。


俺も将来は、料理人りょうりにんになりたいと思っていた。


だが……


ある日、トラックにひかれて、俺は死んだ。


そして異世界に転生することになった。






◆◆◆





俺はラング・グレフィンド。


18歳。


身長170cmぐらい。


黒髪。


黄色い瞳。


海に浮かぶ島――――グレフィンドとうを治める、グレフィンド子爵家に生まれた貴族令息。


しかし。


ある日、父上ちちうえ執務室しつむしつに呼び出された俺は、以下のように告げられた。


「お前のような出来損できそこないは、このグレフィンド家にはらん。今日をもって、お前を追放する!」


突然の追放宣告。


理由は、俺がハズレスキルを得たからだと父上は述べた。


――――先日、教会でおこなわれた成人式にて、俺が持つユニークスキルが判明した。


それは【料理錬金術りょうりれんきんじゅつ】。


料理の製作を効率化させる錬金術だ。


まるで料理人のようなスキル。


貴族にふさわしくないスキルであり……はっきりいって不遇ふぐうスキルだ。


ゆえに父上は激怒した。


出来損ないだと俺をののしり、


ついに今日、俺をグレフィンド家から追放することを決めたのだ。


「ち、父上! 俺は確かに、スキルには恵まれませんでした!」


俺は必死で訴える。


「しかし他のことではお役に立てます! どうかチャンスをください。きっとグレフィンド家に貢献して―――――」


「黙れ! 大したスキルを持ってないお前に、何ができる!」


と父上はしかめっつら怒鳴どなった。


そして続けた。


御託ごたくらん。荷物をまとめて、さっさと出て行け!」


――――結局、俺は。


父上を説得することはできず、グレフィンド家を追放されることとなった。


少ない荷物を持ってグレフィンド家の屋敷を出る。


(まさか、追放されることになるなんてな……)


途方とほうれたような気持ちで、俺は歩き出す。




―――――――――――――――――

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男主人公ハイファンタジーです。よろしければ、こちらもお読みください!

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【底辺のおっさん錬金術師、ギルドに罪をなすりつけられ、国外追放される。しかし、そのあと前世の記憶を思い出し、最強の錬金術も覚えたので、のんびりと異世界を生きていく】

https://kakuyomu.jp/works/16818093074706928689




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