1-1~七星殿にて~
「しかし、
「ええ」
「何かあっても、吾が保証する。そなたは気にしなくてもよい」
「それなら、安心ですね」
「
(服に縫い付けてあった、あの名をなぜ知っている?)
(たとえ、
(もしや、過去の我と関わりがあったのか?)
「...。はい。なんでしょうか」
「ここは、吾の目が届かぬところも多い」
「自分のことは自分でやらねばならぬぞ」
「承知しております」
「とはいえ、まだ天界のことはわからぬだろう」
「吾は時々、教鞭を取って天界と下界のことについて授業をしている」
「下界の講師として、そなたも参加するか?」
「ええ。もちろん」
「吾の神殿についたぞ」
今は無き、
鮮やかな青を基調とした大きな古建築の建物の門は、奥にある神殿に
「美しく、壮麗な神殿...。素晴らしい」
「
「...。ええ」
「とりあえず中へ」
「わかりました」
ーーーーーーーーーー
「この書類をあっちに持っていって、こちらの書類は上から2番目の棚に入れる。あと、この書類は上から4番目に入れて、奥の方にある書類は辰の方位にいる神に渡す」
「それから、これもお願い」
「これも」
「これも」
腕には、
「承知しました」
・・・
「終わりました」
(??! この量をわずか3秒で正確にこなすとは)
(そういえば、人間時代に他人から聞いた物事を完璧にこなすことは得意だったな)
(いや、でも、いくらなんでも早すぎだろ!!!)
「.........」
「次は何をすればよろしいですか?」
「次は、下界のことについて教えてくれぬか」
「吾は、命や運命を司る神だが、人々の生活まで覗けるわけではない」
「故に下界の細かい部分は知らぬ」
「幼い神達に、下界の細かい部分について、質問攻めにされ、我ながら答えることはできなかった」
「教えてくれぬか」
「承知いたしました」
七星殿が、残酷な姿になるとは
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