天界神書〜神々の物語〜
桃 璃香
第一章~最強の神、上帝になるまで~
1-序〜最強の神、神になった日〜
天界がまるで下界の地震のように大きく揺れる。
「なんだ。なんだ」
「これは…。誰かが
「たかが、仙人ごときにそんなことできるわけがない」
「天界は異世界の空間にあるのだから...」
「よっぽどでないと、来れない」
「おい。五年前のことを忘れたのか」
「そのときも、揺れが凄かっただんだぞ」
「その者は、人間でありながら天界に降り立ち、
「
「しかし、その者は、
「ほら、来たぞ…」
すると、これだけ煌びやかな天界でもさらに眩しい光を放つ柱が現れる。
ーーーーーーーーーーー
気づけば
ここは、天界の繁華街かつ中心部に行ける大通りでなのである。
あの最強の神、
大きな振動がして興味をそそられたのか、様々な神たちが
実は
会話や書写、剣術など、その人生で培った技能は、体で覚えている。
そのことは、本人も自覚しており、その記憶について(失ったものは仕方がない。神になったのだから、その記憶を使う時などないだろう)と考えている。
(天界は、こんなに美しいのか)
呆然立ち尽くす
「失礼します」
「私は、この天界での人事を任させている神です」
「通常、人は神になることはできませんが、貴方は、下界に神殿があり祀られていますので、特例として処理いたしました」
「では、
すると、正面の方から、高貴な服を着た男性の神が上から現れ、
「この者は、人間時代のほとんどの記憶を失っている。この者に情や欲はない」
「それ故、
女性の神は、
「
「皆下がれ」
「承知しました」
女性の神々は向きを変え、去って行く。
「
「下界にも
「そのため、神になる条件として『情や欲を断つ』とすればよいのに、神になった後で『情や欲を断つ』ということは、人間時代に情や欲を断つよりも神になって情や欲を断つほうが何かしらの利益があるのではないでしょうか?」
「それに、元々記憶がないのであれば、
(やはり、相変わらず鋭い子だ)
「人間になって情や欲を断っても、神になって情や欲を断ってもさほど変わらん」
「とりあえず、吾の神殿にご案内する」
(厳密に言えばもう一つあるのだが、そなた達で気づいてほしい)
(すまぬが、吾からは何も言えぬ)
「わかりました」
==========
ちなみに、打神鞭は、中国(明代)に書かれた、原作『
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