ゲーミングおちんぽ華道お嬢様バトル

ルルビイ

序章 ゲーミングおちんぽ華道バトルお嬢様

「こ、これは……ッ!?」


 海外に拠点を置く日本有数の財閥である、御鎮智院財閥──、そのご令嬢である御鎮智院 万々子(おちんちいん よよこ)が繰り出した作品は……、


──ちんぽと呼ぶには、あまりにペニスであった。


『ご……、ご、ご立派ァァアアアアアッッ!!』


 司会者の絶叫にも似た歓声と共に、会場は沸騰した牛乳のように湧き上がり、その強者の“一”を前に誰もが目を奪われていく。

 サイズ、長さ、太さ、そして鮮やかな発色。その全てがこれまでの常識を覆す、全くもっての規格外。まさに完ペキで究極と呼ぶに相応しい存在感を放つ、世界樹が如き耀かしき“おちんぽ”が、そこにあった。


「オ〜ッホッホッホ! これぞ我が財力! 我が叡智! 豊潤な土地とワタクシの豊満なおバストによって育て上げた……、究極のおちんぽですわ〜〜〜ーッッ!!」


 御鎮智院は自らの誇りと共に胸を張り、その豊満なバストを得意げに揺らす。

「さあさ、皆様ご覧になってくださいまし! この圧倒的なサイズ! この太さ、この存在感ッ! おちんぽにとって最も重要なのは……、何よりも皆様の目を釘付けにするド・迫力でしてよォ〜〜ッ!」

 周囲はさらに盛り上がり、興奮と熱狂が会場を包んだ。その光景を前に満足したのか、御鎮智院は口角を吊り上げると、サービス精神からかボタンを一つ緩めて、その自慢の胸の一部を露わにする。


 ──バストサイズ、というのは、いわば先天性のセンスであり、いかなる努力や勉学や肉体作りに励もうとも、そうやすやすと後天的には身に付かないのが現実である。

 しかしそれを、この令嬢は有している。財を潤沢に持ち、努力と勉強を欠かさず、それでいて豊満なるバストをも持つ。努力する金持ちの天才の巨乳。そんなものに、木っ端風情が一体、どうやって太刀打ちできようというのであろうか。


「──下品、ですわね」


 しかし否! 否! 否である!

 “ゲーミングちんぽ華道・家元”、その一人娘である詩古宮(しこみや)の令嬢、詩古宮 灰鶴(しこみや はいづる)は、この圧倒的なちんぽを見ても尚、ただの少しも興奮する様子もなく、それどころか“よだれ”一つすらも垂らさずに、冷たい声で吐き捨てたのである……!

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